村のおばさん自慢のレース編み
城山を下り、リンドスの村へ戻る途中の林の中で見る光景が下の画像だ。
村の人がオネショをしたわけではない。どれもこれも村のおばさんたちの自慢のレース編みだ。こうして林の中にレース編みを広げて観光客に売っているわけだ。
そこで私が密かに心配していたことが起きてしまった。
レース編みに目をやりながらも歩き続けていた家内の足が、突如として止まってしまったのだ。
それを見たレース売りのおばさん、機を逃さずに家内に言う。「本当は6,000ドラクマ ( 2,700 円) だけど、5,000 ドラクマ ( 2,300 円)に負けてあげるよ」。
家内は既に相手の術策に引きずり込まれている。しかたない。私も家内に策を授けよう。これならば誰でも出来るはずだ。
私の策を聞いた家内は、恥ずかしがりながらもそれを実行する。まず、黙って相手が値段を下げるのを待つ。次第に言い値を下げていったおばさんだが、 4,000 ドラクマ ( 1,800 円)で下げ止まった。
予定通りに一瞬首をひねった家内は、「ノー、サンキュー」と言いつつ、ゆっくりと立ち去ろうとする。それを見たおばさん、更に値を下げて 3,500 ドラクマ ( 1,600 円)になった。良し、上出来 !!
しかし、私は少々反省している。家内をけしかけて交渉を楽しんでしまったが、おそらく相手のおばさんは生活がかかっているのだ。それを遊び半分で値切ってしまって、悪いことをしちゃったなあ ... 。
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