東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

旅行記「真冬のアイスランド」

04. アメリカ大陸を発見したレイフ・エリクソン

ランチは魚介類のビュッフェ

朝の散歩からホテルに戻り、そこで待っていたツアーのバスに乗り込み、出発したのは12時だった。まず向かったのはレイキャビク郊外のレストラン。お昼時だからね。ちなみに、元旦ということもあり、お昼に営業していたのはこのレストランだけだったそうな。

まずはビールを注文。それを飲みながらのランチは魚介類のビュッフェ。基本的にビュッフェが好きではない私は、どうせビュッフェだし ・・・ と馬鹿にしていた。が、食べてみて驚いた。とっても美味しいシーフードが色々。大満足のランチだったね。

西暦874年にレイキャビクへの移住から始まったとされるアイスランドへの植民なんだけど、陸地では馬・牛・豚・羊などの牧畜が行われた一方で、漁業も重要な産業だったそうな。というのも、この島は豊かな漁場に囲まれているからね。そんなわけでアイスランドへ来たならば、美味しいシーフードを食べないわけにはいかないんだね。

アイスランドのコインに描かれた鮭

上の画像のアイスランドのコインには鮭が刻まれている。(前にも書いたけど、アイスランドはヨーロッパ連合にも参加していないし、ユーロも導入していない。)

ハットルグリムス教会

昼食の後、バスに乗り込んでやって来たのは、下の画像にあるハットルグリムス教会。その建設工事が始まったのは西暦1945年(アイスランド独立の翌年)なんだけど、完成したのが西暦1986年のこと。工事は41年間も続いたんだね。

アイスランドの首都レイキャビクにあるハットルグリムス教会

上の画像では最上階まで見えていないんだけど、有料のエレベーターに乗って塔の上まで登ることができるんだそうな。当の最上階からのレイキャビク市内の眺めが素晴らしいらしい。が、今日は元旦ということもあって、塔に登ることができないって ・・・ 。

アイスランドの英雄 レイフ・エリクソン

そしてハットルグリムス教会の塔の最上部を見ることのできるのが下の画像 ・・・ なんだけど、その塔の前に銅像がある。これが実はアイスランドの英雄 レイフ・エリクソン(あるいは幸運のレイフ)の銅像なんだ。(この銅像は西暦1930年にアメリカから贈られたものなんだそうな。)

アイスランドの首都レイキャビクにあるハットルグリムス教会の塔とアメリカ大陸を発見したレイフ・エリクソンの像

レイフ・エリクソンはアイスランドで生まれたノルウェー系のヴァイキングだった。そんなレイフ・エリクソンこそが、アメリカ大陸を発見した人物だったと言われている。その発見は西暦1000年頃のこと。コロンブスによるアメリカ発見よりも500年近く早かったということになるね。

ちなみに、レイフ・エリクソンの父親の赤毛のエイリクはグリーンランドを発見し、入植したとされている。レイフ・エリクソンもグリーンランドで育ったと考えられている。

レイフ・エリクソンによるアメリカ大陸発見と植民

西暦997年、レイフ・エリクソンはグリーンランドから西に向かった。最初に発見したのが岩の国、続いては森の国、そして西暦1000年にはブドウの国に到達し、そこに植民を始めたらしい。しかし、定住に失敗し、その新天地は放棄されてしまったんだそうな。(下の画像はアイスランドの切手なんだけど、レイフ・エリクソンによるアメリカ大陸発見を描いている。)

レイフ・エリクソンのアメリカ大陸発見を描いたアイスランドの切手

レイフ・エリクソンが植民を行った土地はどこだったのか、様々な説があったらしい。でも、カナダのニューファンドランド島のランス・オ・メドウでは中世のヴァイキングの定住地跡が発見されており、レイフ・エリクソンが植民者を送り込んだ土地であるとされているんだそうな。そのランス・オ・メドウはカナダの史跡公園とされ、世界遺産として登録されている。


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