東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

旅行記「真冬のアイスランド」

07. アイスランド各地の観光に出発

元旦の夜も大騒ぎ

大晦日の夜はレイキャビクのホテルの周囲で地元の人々が大騒ぎをしていたとは既に書いたこと。でも、昨夜、つまり元旦の夜も大変だった。ホテルの前で人々が騒ぎ、花火を上げ、車のクラクションを鳴らしまくっていたんだ。

でも、ホテルのレストランでの朝食の際にツアーの仲間から聞いたところでは、ホテル旧館の地下にあるレストランでは新年を祝うパーティが朝の 7時まで続き、バンドのドラムやベースの音で部屋が振動するほどだったそうな。幸いにホテルの新館の部屋に泊まっていた私たちの部屋は振動しなかったんだけどね。

夜明け前のアイスランドの空

ホテルの前からツアーのバスに乗りこみ、今日の観光に出発。時刻は朝の 9時。でも、車窓から見えるのは夜明け前の暗い空(下の画像)だ。前にも書いたけど、真冬のアイスランドでは太陽が顔を出すのは一日に 4時間ほど。夜明けは遅く、日没は早いんだ。

アイスランドで見た夜明け前の空

カフェを併設した土産物屋さんの前でバスが停まったのは10時。ここでトイレを借りる。今日はアイスランドの内陸部に入っていくんだけど、トイレは貴重なんだそうな。機会があれば必ず用を済ませておくのが無難みたい。

真冬のアイスランドの荒野

私たちを乗せたバスは真冬の荒野(下の画像)を走り続ける。ようやく明るくなり始めたね。

真冬のアイスランドの荒野

岩だらけの荒野。でも、夏には牧草が青々と繁るんだそうな。でも、森の姿は見えない。ところが、かつてのアイスランドには広大なブナ林もあったらしい。ところが、ヴァイキングたちが植民を始めて以後、木炭を作るために木々が伐採され、森林は急激に姿を消してしまったんだそうな。

火山湖ケリズ

やがてバスは荒野の中で停車。バスを降りた私たちは岩だらけの小高い丘を登る。その上で目にしたのが下の画像の光景だった。

真冬のアイスランドの火山湖ケリズ

丘だと思ったのは、かつての火山だった。そして上の画像に見えているのは火山湖ケリズ。深さ 50mを超える穴の底には凍りついた火山湖が見える。その水深は 10mほどもあるそうな。楕円形のこの穴、画像ではさほど大きくは見えないんだけど、長径は 270mもあるらしい。

かつてこの火山湖のあたりにはマグマが溜まっていた。でも、火山の噴火によってマグマは吹き飛び、空洞となってしまった。その結果、天井部分が崩れ落ち、火山湖ケリズになったらしい。火山活動の活発なアイスランドでは、温泉だけではなく、火山湖などもあちこちにあるとか。


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