東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

旅行記「真冬のアイスランド」

09. 熱水を吹き上げる間欠泉(アイスランド)

アイスランドの国旗

お昼ごろ、熱水を吹き上げる間欠泉 ストロックルとゲイシールの近くにある大きな駐車場にバスが停まった。その駐車場で見かけたのが、下の画像にあるアイスランドの国旗だった。

間欠泉ストロックルとゲイシールの近くで見たアイスランドの国旗

青地に白い十字、その中に赤い十字というアイスランドの国旗は、アイスランドを構成する三つの要素を象徴しているんだそうな。つまり、青地は島を取り巻く海原、白い十字は島を覆う雪と氷、赤字は島のあちこちにある火山。

今のデザインの旗が生まれたのは西暦1915年のこと。西暦1918年にデンマークと同君連合を構成する独立のアイスランド王国となったんだけど、その王国の旗とされた。そして西暦1944年、デンマークとの同君連合が解消され、アイスランド共和国として独立した際に法律を以てその共和国の国旗とされている。

という国旗を眺めながら、向かったのは駐車場の脇のレストラン。スープと鮭のグリル、デザートとコーヒーという昼食。迷ったのはビール。アイスランド内陸部の荒野にはトイレが少ないから、昼からビールを飲むと後で苦労するような気もするけど ・・・ 結局は飲んでしまった。

間欠泉ストロックル

食事を終え、氷だらけの坂道を歩いて向かったのは、間欠泉ストロックル。数分から10分ほどの間隔で熱水を吹き上げるらしい。その高さは 20メートルほどに達するんだそうな。

間欠泉ストロックルが熱水を吹き上げる前の様子(アイスランド)

そんな熱水を頭から浴びたくはないから、風上に立って間欠泉ストロックル(上の画像)に向かってカメラを構える。まだ出ない。まだ出ない。熱水の噴出を見逃したくないから、よそ見もできない。ただただ待つのみ。

間欠泉ストロックルから吹き上げた熱水

じっと待つこと数分。間欠泉ストロックルから熱水が吹き上げた。その様子が下の画像なんだ。

間欠泉ストロックルが熱水を吹き上げた(アイスランド)

この間欠泉ストロックルが吹き上げる熱水の温度は沸点に達しているんだそうな。このあたりはアイスランドでも有数の地熱地帯になっていて、熱水を吹き上げる間欠泉が点在している。間欠泉以外にも、湯気をたてる熱水の水溜りもあちこちにあるらしい。

間欠泉ゲイシール

英語で間欠泉のことをガイザーと言うらしい。その語源となったのが、アイスランドで最も名高い間欠泉ゲイシールだった。下の画像はその畔の様子なんだ。

間欠泉ゲイシールのほとりにて(アイスランド)

ところが、この間欠泉ゲイシールの熱水の噴出の頻度が下がっており、今は一日に二度あるいは三度ほどとなっているらしい。それを待つほどの時間の余裕はさすがにないよね。でも、この間欠泉ゲイシールが噴出すれば、熱水は 60メートルほどの高さにまで達するんだとか。近くで見ていたら火傷しそう。


次のページは 「10. グトルフォスの滝」



ヨーロッパ三昧 トップ・ページ

ヨーロッパの歴史風景

このサイト「ヨーロッパ三昧」には、下の姉妹サイトもあります。ヨーロッパに興味のある方は寄り道してくださいね。

ヨーロッパの歴史風景 バナー このサイト「ヨーロッパ三昧」の姉妹サイト「ヨーロッパの歴史風景」。ヨーロッパ各国の歴史に重点を置いてある。



Copyright (c) 2000-2016 Tadaaki Kikuyama
All rights reserved
このサイトの画像 及び 文章などの複写・転用はご遠慮ください。

このサイトの運営は、あちこち三昧株式会社が行います。