東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

旅行記「真冬のアイスランド」

10. グトルフォス 黄金の滝(アイスランド)

グトルフォス 黄金の滝

続いてやって来たのはグトルフォス。アイスランドの言葉で黄金の滝を意味する名前なんだそうな。

グトルフォス 黄金の滝(アイスランド)

氷河から融け出した水が 32メートルの高さから落下する。水しぶきも激しく飛んでくる。そんなグトルフォスの滝にカメラを向ける際には、レンズが濡れないように気を使うね。

アイスランド随一の滝

上の画像ではわからないんだけど、実はこのグトルフォスの滝はかなりの規模を持っている。その幅は 70メートルもあるんだそうな。

グトルフォス 黄金の滝(アイスランド)

アイスランド随一の規模を誇る滝なんだそうな。もちろんアイスランドで人気の観光地でもある。

消えた発電計画

数十年も前のことらしいけど、このグトルフォスの滝を外国の投資家が借りようとしたことがあったそうな。その目的は滝の水流を利用して発電所を作ることにあったとか。

グトルフォス 黄金の滝(アイスランド)

ところが、幸いにも資金不足の為に発電所建設計画はお流れになったらしい。その後、このグトルフォスの滝はアイスランド政府によって買い取られ、その保護下に置かれている。

発電所建設の為にグトルフォスの滝を外国の投資家が借りようとしていた時、滝の所有者の娘が父親を脅したことがあった。滝を発電の為に貸すならば、私は滝に身を投げると。その結果、滝を利用した発電所の建設は頓挫した。というのは俗説に過ぎず、発電所建設計画の頓挫は資金不足によるものだったらしいけどね。

真冬のアイスランドの荒野にたたずむ馬たち

既に14時を回っている。太陽は地平線の下に隠れてしまいそうだ。というわけで、バスに乗り込み、レイキャビクに向かい始めた。

真冬のアイスランドの荒野にたたずむ馬たち

そのバスの車窓からの眺めが上の画像。とっても見難くて申し訳ないんだけど、真冬のアイスランドの荒野にたくさんの馬たちがたたずんでいる。このアイスランドでは、厳寒期でも馬たちは屋外で放牧されるんだそうな。ヒツジや牛たちは冬には屋内で飼育されるらしいけどね。

ちなみに、9世紀後半にノルウェー系ヴァイキングたちがアイスランドに植民を始めた頃、漁業と並んで重要な産業が牧畜だった。人々は馬・牛・羊・豚を飼育したんだそうな。

もう一つおまけ。西暦1000年にアイスランドの人々はアルシング(国会)においてキリスト教への改宗を決めたんだけど、その際にいくつかの条件を付けたそうな。その一つが馬肉を食べるという彼らの慣習を認めることというものだったとか。馬は彼らの伝統的な食糧だったのかな。今でも馬肉を食べているのかはわからないんだけどね。


次のページは 「11. クジラの刺身とステーキ」



ヨーロッパ三昧 トップ・ページ

ヨーロッパの歴史風景

このサイト「ヨーロッパ三昧」には、下の姉妹サイトもあります。ヨーロッパに興味のある方は寄り道してくださいね。

ヨーロッパの歴史風景 バナー このサイト「ヨーロッパ三昧」の姉妹サイト「ヨーロッパの歴史風景」。ヨーロッパ各国の歴史に重点を置いてある。



Copyright (c) 2000-2016 Tadaaki Kikuyama
All rights reserved
このサイトの画像 及び 文章などの複写・転用はご遠慮ください。

このサイトの運営は、あちこち三昧株式会社が行います。