東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

旅行記「ゴールウェイとアラン島(アイルランド)」

01. ゴールウェイ到着

ロンドン発ダブリン経由ゴールウェイ到着

この旅をしたのは、私たちがイギリスの首都ロンドンに住んでいた時のことだった。というわけで、旅の出発点はヒースロー空港。離陸して1時間もしないうちにダブリン空港に着陸。イギリスとアイルランドはすぐ隣の国だし、飛行機で飛べばすぐに到着だ。しかも飛行機の便も多いこと。更にはヒースロー空港でもダブリン空港でもパスポートを見もしなかった。国内線と同じ感覚で飛行機に乗っちゃったよ。

アイルランド略図

アイルランドの首都ダブリンでは、空港から市内のユーストン駅までタクシーで20分だった。このユーストン駅は、ダブリンから西へ向かう列車の駅なんだ。ちなみに、つづりは「Heuston Station」だからヒューストン駅と読みたくなるよね。でも、タクシーの運転手さんによれば、「ユーストン」と読むらしい。日本のガイドブックが間違えていたぞ。

ユーストン駅でアイルランド西部の街ゴールウェイまでのチケットを買う。列車には出発の30分前に乗車。がら空きだ。ところが、発車間際にはほぼ満席になった。目的地に到着するまでほぼ満席の状態が続いたよ。ゴールウェイまで列車で行くならば、早めに乗車して座席を確保することが大事みたいだね。ダブリンからゴールウェイまでの2時間半は長いからね。

まずはゴールウェイの港へ

観光シーズンも終わり近い8月下旬だけど、ゴールウェイの駅には多くの旅行者がいた。立派な身なりの紳士・淑女も臭いそうな格好の若者たちも、ゴールウェイからあちこちに観光地に向かうバスの乗り場にあふれていたよ。他方で私たちは歩いてホテルに向かった。駅から5分。

ホテルの部屋から明日の宿泊予定のアラン島の宿に予約確認の電話を入れた。ついでに、アラン島に渡る船便について相談したところ、かなり混むからすぐにチケットを確保した方が良いとのこと。すぐにホテルを出て、教えられた観光案内所に向かう。(アラン島の位置については、このページの冒頭の地図を参照してね。)

観光案内所で希望するアラン島への船便を告げ、往復のチケットを買った。担当者が地図を見せて、明日の船の乗り場も教えてくれたよ。観光案内所からは歩いて10分ほどのところらしい。(ちなみに、ゴールウェイからアラン島に向かう船の料金は、西暦2014年12月時点で往復 25ユーロだそうな。)

ゴールウェイの港(アイルランド)

散歩がてら、ゴールウェイの港に向かい、アラン島に向かう船の乗り場を確認しておいた。これで明日は迷わずにすむよね。上の画像が港の様子なんだけど、今は静かなこの港は中世にはスペインやフランスとの貿易で栄えたんだそうな。

ついでながら、港には日本の漁船が停泊していた。こんな地の果てまで来て、何を獲っているんだろうね。ご苦労様です。

コリブ川の河口に築かれた街ゴールウェイ

更に街を散策し、ゴールウェイを流れるコリブ川(下の画像)のほとりを歩く。この川はゲール語(アイルランド語)でガリム川と呼ばれていたんだけど、そこから街の名前が生じたとか。街の名前の起源についてはいくつかの説があるみたいだけどね。

ゴールウェイを流れるコリブ川(アイルランド)

西暦1124年、アイルランド西部を支配していた王によってコリブ川の河口に城が築かれた。この城の周囲に人々が住み始め、それが発展して今のゴールウェイの街になったんだそうな。ちなみに、現在の街の人口は8万人足らず。静かな小さな街ね。

ゴールウェイの大聖堂

上の画像の中でコリブ川の向こうに緑色のドームが小さく見えているでしょ。あれがゴールウェイの大聖堂。近づいて見たのが下の画像なんだ。中世からの歴史を持つ街ゴールウェイの大聖堂だからして、こちらも長い歴史を持つに違いない ・・・ と思ったんだけど、実は西暦1965年に建立された新しい大聖堂なんだそうな。

ゴールウェイの大聖堂(アイルランド)

ちょいと意外だよね。でも、これにはアイルランドのキリスト教の歴史が影を落としているんだ。詳しくは次のページで書くことにしよう。


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