東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

旅行記「ゴールウェイとアラン島(アイルランド)」

03. ゴールウェイから船

ゴールウェイの空が暗い ・・・

朝が来た。今日は船に乗ってアラン島に向かうことになっている。ホテルの部屋のカーテンを開いて窓から空を眺める。く、く ・・・ 暗い。こんな天気で海に出るのって、あまり気乗りしないよね。でも、昨日のうちに船のチケットは買っちゃったし、アラン島で泊まる宿の予約のコンファームまでしちゃったし・・・。

朝のゴールウェイの暗い空(アイルランド)

ともかく朝食だ。まずは食べないとね。ホテルのレストランでの朝食は、もちろん、アイリッシュ・ブレックファストだ。といっても、ロンドンパブなどで食べるイングリッシュ・ブレックファストとさほど違わないけどね。どちらも私は大好きなんだ。

いざ、出航

10時には船着場に到着。昨日のうちに船着場の場所を確認しておいたし、迷うこともない ・・・ はずだった。が、いくつかの船が出港を待っているし、表示もとってもわかり難い。チケットをスタッフに見せて確認してもらうのが無難だね。(実際に乗る船を間違えそうになった人がこの旅行記を書いているんだから間違いはないね。)

乗り込んだのは小さな船なんだけど、先客は30人、いや40人ほどかな。ほぼ満席だ。昨日のうちにチケットを買っておいて良かったよね。客室からあふれた若者たちは甲板に寝転がっている。朝とはちがって青空も広がりつつあるから甲板も良いかもね。

アラン島に向かう船の上から眺めたゴールウェイの街(アイルランド)

出航して間もなく、船内の売店で買ってきたビールを飲みながら、次第に遠ざかるゴールウェイの街(上の画像)を眺めた。西暦1477年にゴールウェイにやって来たコロンブスも、こうして眺めながら船出したかな。うん、たまには船旅も良いね。

外海の波は荒い ・・・

が、外海に出た途端に波が荒くなった。小さな船は揺れる、揺れる。しかも、空まで暗くなってきた。甲板まで波しぶきが飛んでくる。ついさっきまで心地良さそうに甲板で寝転がっていた若者たちもぞろぞろと船室に入ってきたよ。

アラン島に向かう船の甲板の若者たち(アイルランド)

家内は船酔いで苦しんでいる。さっき私が買ってきたビールが悪いと、そりゃ八つ当たりだよ。四国で生まれ育った私は、九州へ遊びに行くにも本州へ渡るにも船に乗って行った。だから、船にも多少は慣れている。が、大人になるまで船に乗ったこともなかった家内は、船には全くの不慣れ。ゴールウェイからアラン島までの2時間半の船旅は地獄だったらしい。

ちなみに、西暦2014年12月時点では、ゴールウェイからアラン島までの所要時間は1時間15分となっている。船が新しくなってスピードも速くなったんだろうね。

アラン島が見えてきた

揺れる船の船室で苦しみに耐え、やがてアラン島(下の画像)が見えてきた。いや、正確に言えばアラン諸島のイニシュモア島だね。アラン諸島には三つの島があるんだけど、その中の最大の島が私たちが目指してきたイニシュモア島なんだそうな。

ゴールウェイから乗り込んだ船の上から眺めたアラン島(アイルランド)

しかし、見えてきてからの時間の長いこと。ずっと揺れる船室で苦しみに耐えてきた家内には、島が見えてから接岸するまでの30分が何時間にも感じられたらしい。いやいや、お疲れ様でした。


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