ドゥーン・エンガス遺跡に到着アラン島で泊まる宿、ベッド・アンド・ブレックファスト(略称 ビー・アンド・ビー)に荷物を置き、ポニー馬車に揺られること40分ほどで、ドゥーン・エンガス遺跡の下に到着。ポニー馬車はここまでしか登れないらしい。遺跡までは歩いて登るしかないんだそうな。が、その前にまずはお昼だ。ドゥーン・エンガス遺跡に登る坂道の入口にある店でサンドイッチを買い、すぐに食べ始めた。お、驚くほどに美味い。バターが良いんだね、きっと。食べ終えて出発しようとして気がついた。二つ隣のテーブルでポニー馬車の御者さんがサンドイッチを食べていた。なんだ、彼もお腹が空いていたんだ。
岩だらけの坂道を登る。遠くに見えていたドゥーン・エンガス遺跡が次第に大きくなる。歩き始めて10分ほどの眺めが上の画像なんだ。石積みの城壁が見えるよね。
ドゥーン・エンガス遺跡は城跡なのか、祭祀場跡かドゥーン・エンガス遺跡の城壁を間近に見た様子が下の画像だ。かなり大きな城壁だよね。でも、この遺跡が何のために築かれたのか、議論は定まっていないんだそうな。
ドゥーン・エンガス遺跡は軍事的な防衛の為の城砦だったという学者もいる。他方で、宗教的な、あるいは儀式的な目的の為の施設だったとの説もある。いずれにせよ、ヨーロッパの辺境、アイルランドのそのまた西の海に浮かぶ小さな島(人口も少ない)にこれほど大規模な石積みの施設を築く目的は不明だよね。
遺跡の下は100メートルの断崖アラン島に来てドゥーン・エンガス遺跡を訪れる観光客の多くは、下の画像のように岩の上に腹ばいになるんだ。
このドゥーン・エンガス遺跡は高さ100メートルの断崖の上にある。見ての通り、手すりも柵も無い。こんな断崖の端っこに立って近づくなんて、怖くて出来ないよね。というわけで皆さん、腹ばいになって断崖の端っこに近づき、大西洋の荒波の打ち寄せる海を見下ろすわけだ。
ドゥーン・エンガス遺跡を築いたのは古代ケルト人かドゥーン・エンガス遺跡が最初に築かれたのは、紀元前1100年頃と言われている。更にはその数百年後に拡張・増強されたんだそうな。その結果、4重の同心の城壁を持つ城砦(あるいは祭祀場)となったわけだね。(下の画像は崩れかかった城壁の様子。)
そんなドゥーン・エンガス遺跡を築いたのは、ヨーロッパ大陸からブリテン島、アイルランド、そしてアラン島に渡ってきた古代ケルト人だろうとされている。でも、異論はあるらしい。
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