東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

旅行記「ゴールウェイとアラン島(アイルランド)」

08. 聖ベナン教会

ラウンド・タワー

小柄の御者さんのポニー馬車に乗ってやってきたのは、聖ベナン教会のある丘の麓だった。ドゥーン・エンガス遺跡もそうだったけど、ポニー馬車で行けるのは途中まで。道が無いから、最後は歩くしかないみたい。

アラン島のラウンド・タワーの残骸(アイルランド)

聖ベナン教会を目指し、坂道を登り始めた。その坂道にあるのが、上の画像の石積み。元々は聖エンダ修道院のベル・タワーだったらしい。でも、イギリスの清教徒革命の後、クロムウェルがアイルランドに侵攻してきた時代に城砦を築くために石材が流用され、残るは基部だけになっちゃったんだそうな。

聖ベナン教会が見えてきた

更に登り続けて見えてきたのが、下の画像にある聖ベナン教会だった。11世紀頃の建物と書いてある資料もあれば、6世紀から7世紀頃のものと書いてある資料もあるね。

アラン島の聖ベナン教会(アイルランド)

このページの冒頭の画像にあるラウンド・タワーからはさほど遠くはないんだけど、幸いにも城砦を築くために石材を流用されることはなかったみたい。といっても屋根も無い廃墟ではあるけどね。

聖ベナンは聖パトリックのお弟子さん

ところでこの教会に名を付けられている聖ベナンなんだけど、聖パトリックのお弟子さんだったらしい。(下の画像は近くで見た聖ベナン教会の様子。)

アラン島の聖ベナン教会(アイルランド)

聖パトリックはアイルランドでキリスト教を布教した人物にして、アイルランドの守護聖人とされているね。アイルランドの首都ダブリンにある聖パトリック大聖堂に名を残している。

石だらけの荒地の中の聖ベナン教会

そんな聖ベナン教会から坂道を下り、振り返って眺めた風景が下の画像なんだ。石、石、石だらけの荒地だよね。その彼方に小さく聖ベナン教会が見えている。

アラン島の聖ベナン教会と石だらけの荒地(アイルランド)

その聖ベナン教会なんだけど、元々は聖ベナンが隠れ住んでいた小修道院があった場所だとか。西暦468年に聖ベナンが亡くなった後に建てられ、彼の遺骸を葬ったのがこの小さな小さな教会だという資料もある。


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