ポンペイ遺跡に残る古代のフレスコ画イタリア諸都市がローマに対して立ち上がった同盟市戦争に参加した古代都市ポンペイは、紀元前89年に征服され、以後はローマの植民都市となっている。そんなポンペイに別荘を持つローマ市民も少なくなかった。更にはポンペイはワインの産地でもあり、加えて物流の拠点ともなり、豊かな商人や農場主たちも住んでいたらしい。
ポンペイ遺跡には彼らの邸宅跡も少なくない。上の画像はそんな邸宅跡の壁を飾るフレスコ画の一つなんだ。古代都市ポンペイの人々をヴェスヴィオ火山の火砕流が襲った後、廃墟は火山灰に埋もれてしまった。ところが、その火山灰には吸湿性があり、その故にポンペイ遺跡のフレスコ画などは良い状態で保たれたんだそうな。
古代のモザイクそして下の画像は同様にポンペイ遺跡に残る邸宅跡の床を飾るモザイク画。お金持ちのポンペイ市民は、フレスコ画やモザイクに飾られた邸宅で、ワインを飲み、美味しい料理を食べる暮らしを謳歌していたんだろうね。ちなみに、ポンペイ遺跡からはテーブルに並んだままの食器や料理・パンなども発掘されているんだそうな。
ついでながら、古代ローマ帝国の人々はモザイクによる装飾が好きだったみたい。滅亡した西ローマ帝国の最後の首都となったラヴェンナへ行けば、古代末から中世初期のモザイク画を見ることができるね。「神曲」で名高いダンテは、そんなラヴェンナのモザイク画を「色彩のシンフォニー」と評したんだそうな。
ポンペイ遺跡に残るバーのカウンターポンペイの人々はお邸で家飲みを楽しむだけじゃなかった。時には外に飲みに出ることもあったみたい。ポンペイ遺跡には、下の画像のようなバーのカウンターも残っているんだ。
カウンターの上に見えているのは壺の口みたいだよね。かつては壺の中にはワインが入っていたんだろうな。カウンターの上にビールのサーバーがあれば、ロンドンやダブリンにあるパブにそっくりだよね。
男同士で飲んで盛り上がれば ・・・例えば男同士でバーで飲んで盛り上がったとする。酒の勢いもあり、良からぬ場所へ行こうじゃないかという話になることもあっただろうね。古代都市ポンペイにも、そんな良からぬ場所があったんだ。
ポンペイ遺跡に残る良からぬ場所で見た絵(男女がベッドの上で・・・つまり、春画ですな)が上の画像なんだ。昔も今も、そして洋の東西を問わず、・・・そういうことだよね。(これ以上はこのサイトでは書けません。悪しからず。)
ナポリ国立考古学博物館その他にもポンペイ遺跡から多くの出土品が発掘されている。でも、貴重な出土品の多くはナポリにある国立考古学博物館で保管・展示されているんだ。例えば、古代の英雄アレクサンダー大王のモザイク画とかね。興味のある方は、是非ともナポリ国立考古学博物館へ行ってみてね。
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