東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

旅行記「マルタ 聖ヨハネ騎士団の島」

01. マルタ島に向かう

マルタ島へ行こう

私たちがイギリスの首都ロンドンに住んでいた頃のことなんだけど、かなりの病気を患った家内が数ヶ月の闘病生活を過ごしたことがあった。当然ながら、私は仕事をしながら家内の看病をする日々を過ごしたわけだ。

やがて家内も回復し、いつもの暮らしが戻ってきた。そんなある日、ちょいと旅行にでも行ってきたらいいんじゃないかなと家内が私に言ってくれた。それもいいねと私。

地中海とマルタ島の略図

久々の一人旅。どこへ行こうかなと考えた末に選んだ旅先はマルタ島(上の画像を参照)。今度で二度目になるんだけど、初めてマルタ島を訪れた時、かつて島を支配していた聖ヨハネ騎士団に興味を抱いた。ということもあり、今回の旅ではマルタ島に残る聖ヨハネ騎士団の足跡を見て周ることにしよう。

西暦1522年、オスマン・トルコ軍がロードス島に侵攻し、聖ヨハネ騎士団は本拠地を奪われた。その後の騎士団はこのマルタ島に本拠地を移した。そんなマルタ島を舞台に、西暦1565年のオスマン・トルコ軍の侵攻(「グレート・シージ」)があり、要塞都市ヴァレッタの建設があった。そんな歴史のドラマの現場を見て歩くつもりなんだ。

ちなみに、古代エジプトの階段ピラミッドよりも古いとされる巨石神殿もマルタ島にはある。でも、今回の旅は3泊4日と短いから、残念ながら巨石神殿は諦めざるをえないかな。

旅の準備

というわけで、フライトもホテルも手配した。そして出発前夜の旅の準備の様子が下の画像だ。メモ帳に目覚まし時計にサングラスにタオル。着替えはTシャツ、下着、靴下、ハンカチなどが 1セットのみ。どうせ一人旅だし汗臭くなっても良いから、とにかく荷物を小さくしようと考えた。下の画像の左手に見えている黒いバッグに入るだけの荷物に絞り込むことができたよ。(家内が一緒だとスーツケースが必要になっちゃうけどね。)

マルタ島へ行く旅の準備

ついでながら、マルタ島での宿も格安のホテル。島内での移動は専らバスと歩きの予定。久々の一人旅だし、学生時代のような旅を楽しみたいと考えたんだ。

旅に出た途端にトラブル

旅の当日、ロンドン北部ウッドサイド・パークの自宅を出たのは朝の 6時半だった。今日は地下鉄を乗り継いでヒースロー空港までいくつもり。スーツケースがあればタクシーに乗っちゃうんだけど、今回は小さなバッグ一つだし、学生時代のような旅にする覚悟だからね。

ところが、自宅近くの地下鉄(ノーザン・ライン)の駅が閉鎖されている。何かトラブルがあったみたい。仕方ない。大通りまで歩いてタクシーに乗り、パディントン駅までと頼んだ。そこからヒースロー・エクスプレスに乗れば良いんだ。

ところが、タクシーの運転手さんの話では、ロンドンの殆どの電車が停まっているらしい。とすれば、ヒースロー空港に直行するヒースロー・エクスプレスも動いていないかも。やむなし。では、このままタクシーでヒースロー空港まで行っちゃうかな。旅に出た途端にトラブルだ。先が思いやられる。

ロンドンのヒースロー空港のパブ

とはいえ、ヒースロー空港までは無事に到着。地下鉄を乗り継ぐつもりが、タクシーで来ちゃったものだから、予定よりもかなり早い到着になっちゃった。おかげで空港内のパブ(上の画像)でイングリッシュ・ブレックファストを食べ、ゆっくりとビールを飲む時間ができたんだけどね。

マルタ航空機で出発

マルタ航空機に乗り込んだのは10時半。ヒースロー空港を離陸したのは11時だった。12時半にはフランス東部リヨン付近を通過。左手には雪を頂くアルプスの山々(下の画像)が見えていたよ。ロンドン上空は雲に覆われていたけど、フランスも地中海も良い天気だ。

フランス上空アルプスの山々の眺め

13時半、機長のアナウンスによれば、あと25分でマルタ島の空港に着陸するらしい。現地の天候は晴れ。気温は23度だそうな。心地良く過ごせそうだね。ついでながら、日本語では「マルタ」と呼ぶけれども、英語では「モールタ」と発音する。「マルタ」と発音すると、イギリス人はわからないみたい。


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