東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

旅行記「マルタ 聖ヨハネ騎士団の島」

06. ヴァレッタでディナー (マルタ)

ヴァレッタのホテルのレストランでディナー

夕方のヴァレッタを散策し、ホテルに戻ってきた。まずはシャワーだ。歩き回って汗をかいたからね。質素な部屋のシャワー、どうせお湯なんて出ないに決まっている。が、意外にも熱いお湯が出た。これは助かる。但し、まだ時間も早いし、他のお客さんがシャワーを使っていないからかも。何人ものお客さんがシャワーを使えば、出てくるのは水になるってのはよくあることだよね。

ちなみに、石鹸は無かった。ま、いいや。どうせ私の着替えも 1セットしかない。Tシャツもパンツも靴下もハンカチも一つずつしかない。石鹸がないくらいどうってことないよね。

さっぱりしたところで向かったのは、ホテルのレストラン。係の案内を待つこともなく、勝手にテラスのテーブルに着く。せっかくのディナーなんだから、長めの良い席で楽しみたいからね。

ヴァレッタのホテルのレストランで飲んだ赤ワイン(マルタ共和国)

まずはワインだ。せっかくだからマルタの赤ワイン(上の画像)。 地元のマルソヴィン社というワイン・メーカーの Antonin というワイン。ちょいとボルドーを思わせるなかなかのワインだった。

但し、このワインの原料となっているブドウがマルタ産のものかどうかはわからない。もちろん、この島でもワイン用のブドウは栽培されている。でも、イタリアやフランスから輸入したブドウで作るワインも多いんだそうな。

マルタならではのタコのスパゲティ

続いての登場は、下の画像にあるスパゲティ。ちょっと見たところでは、スパゲティ・ミート・ソースみたいでしょ。でも、これはタコのスパゲティ。ソースの中にはタコのぶつ切りが入っている。マルタならではの料理の一つなんだ。前回のマルタ旅行の際にも食べた私のお気に入り。

ヴァレッタのホテルのレストランで食べたタコのスパゲティ(マルタ共和国)

メインに注文したのはウサギ肉のフライ。川が無く、緑の乏しいマルタ島では、牛や豚の飼育は難しい。というわけで、この島では肉料理といえばウサギがポピュラーだったりする。でも、今日はウサギ肉が無いって。

代わりに注文したメインは牛肉のオリーヴ風味。刻んだオリーヴを巻き込んだ牛肉のシチューだった。なかなか美味しい料理だった。でも、さっきのタコのスパゲティの方が美味かったね。しかし、マルタならではのウサギ肉、食べたかったな。

ディナーのしめくくりにゴゾ・チーズ

食事の最後に注文したのは、下の画像にあるゴゾ・チーズ。その名の通り、ゴゾ島の特産のチーズだね。前回のマルタ旅行の際にゴゾ島のヴィクトリアで食べて気に入ったチーズ。

ヴァレッタのホテルのレストランで食べたゴゾ・チーズ(マルタ共和国)

ちょいとクセがあるけれども、これが美味い。ほのかに苦味のある熟成したチーズにスパイスがまぶしてある。でも、一つ文句がある。このホテルのレストランではゴゾ・チーズにクラッカーを添えて出してくれたんだけど、タマネギやトマトのスライスと一緒に食べる方が美味いんだよ。これも前回の経験なんだけどね。

聖アンジェロ城砦の夜景

ワインも料理も満足。このヴァレッタのホテル、部屋はとっても質素だけど、レストランは良いぞ。でも、なんといっても素晴らしいのは、レストランのテラスのテーブルから眺める景色だね。それが下の画像にある聖アンジェロ城砦の夜景だった。

ヴァレッタのホテルのレストランから眺めた聖アンジェロ城砦の夜景(マルタ共和国)

要塞都市ヴァレッタを建設するまで、上の画像の中央に見える聖アンジェロ城砦が聖ヨハネ騎士団の守りの中心だった。その城砦の夜景を眺めながらのディナーを満喫したね

ところで、今日は 5月19日なんだけど、この日はとっても重要な日だったりする。西暦1565年にマルタ島を攻囲(グレート・シージ)したオスマン・トルコ軍なんだけど、島に上陸したのは 5月19日だったそうな。島の沖合いに艦隊が姿を見せたのはその前日だったらしいけどね。

さて、明日は聖ヨハネ騎士団とオスマン・トルコ軍の激戦の現場を見て歩く。というわけで、そろそろ部屋に戻って寝るかな。が、部屋に戻って夢から覚めた。寒いんだ。しかも、ベッドには薄いシーツが 1枚だけ。これでは凍えてしまうよ。部屋を物色して薄い毛布 2枚を発見。ちょいと湿っているけど、ともかくこれで眠れそうだ。


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