東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

旅行記「マルタ 聖ヨハネ騎士団の島」

26. マルタ島の旅の終わり

ヴァレッタの古本屋

ヴィットリオーザからバスに乗り、ヴァレッタに戻ってきたのがお昼前だった。ホテルに戻って荷物をまとめ、チェック・アウトをしなけりゃね。でも、その前に路地裏の土産物屋さんでも見て歩くかな。その路地では、下の画像のようなバザールが開かれていたよ。

ヴァレッタの路地裏のバザール(マルタ共和国)

路地を歩いている途中で見つけたのが小さな古本屋。そのショー・ウィンドウには面白そうな本が数冊。ロンドンでもよく古本屋に入るんだけど、マルタでも入っておくか。

このマルタでヴァレッタだのスリー・シティーズだの色々と歩いたけど、この古本屋がとっても面白かった。マルタ語はわからないけど、英語で書いてある本も多い、あれもこれもと買い漁ってしまった。

素晴らしい英語を話すマダムも、私の興味の方向を察したのか、書棚から面白そうな本(もちろんマルタ島関連)を探してきてくれる。カウンターに積み上げられた古本は10冊。お代は日本円にして4万円を越えてしまった。

マルタ島の旅の終わりはやっぱり CISK

重い本を両手にホテルに戻る。フロントでキーを受け取る時に、今日はチェック・アウトするよねと念を押されてしまった。荷物を持って直ちにチェック・アウトを済ませる。

しかし、古本屋で買ったばかりの本が両手をふさいでいる。しかも、古本屋が入れてくれたポリ袋は破れかかっている。そこで眼にとまったのがカバン屋さん。荷物が全て入りそうな大きさのバックパックを買った。日本円で2千円ほどの安物だけど、ロンドンの自宅までもってくれれば良いから。

買ったばかりのバックパックとポリ袋の本を両手にアッパー・バラッカ公園に向かう。屋外のバーのテーブルで冷えたビールを飲みながら、荷物の入れ替えだ。心地良い風が吹く中、景色を楽しむ余裕も無く、荷物を一つにまとめ上げた。

続いて向かったのはショッピング・センター。そこに気に入りのハンバーガー屋さんの看板があったはず。店内で見つけたハンバーガー屋さんで気に入りのハンバーガーを注文し、空いた席でかぶりつく。その頃のロンドンは狂牛病の真っ只中。さすがにハンバーガーを食べる気にはならなかった。というわけで、久々にハンバーガーをほおばったわけだ。

ヴァレッタのゲートからタクシーに乗り込む。今回の旅は学生のようにバスに乗りまくろうと思っていた。が、買い込んだ本が重すぎる。と言い訳をしてタクシーに乗り込んだんだ。タクシーが走り始めた途端に大粒の雨。運転手も私も慌てて窓を閉める。あっという間に車内は蒸し風呂地獄。でも、さっきまでの天気に感謝だよね。あちこち見て歩くことが出来たんだから。

やがて空港に到着。パブでマルタのビール CISK を飲む。これで旅も終わりだね。気に入りのマルタ島で聖ヨハネ騎士団ゆかりのあれこれを見ることができた。3泊4日の短い旅だったけど、久々の一人旅を満喫することができたよ。


旅行記 「カンパーニャとローマ・ヴァティカン(イタリア)」




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