セビリアのヒラルダの塔はモスクのミナレット(尖塔)だった続いて歩いたのは、セビリア大聖堂のナランハの庭(オレンジの庭)だった。その庭から見上げた風景が下の画像なんだけど、大聖堂の建物の向こうに高くそびえているのはヒラルダの塔(鐘塔)なんだ。
セビリアでヒラルダの塔の建設が始まったのは西暦1184年のこと。完成したのは西暦1198年だった。当時のセビリアはイスラム教徒支配下のアンダルシア地方でも最大の街であり、ヒラルダの塔はモスクのミナレット(尖塔)として建てられたものだった。
ヒラルダの塔から見下ろしたセビリアの大聖堂イスラム教徒のモスクからキリスト教徒の教会とされた建物は、14世紀に地震によってひどく壊れたらしい。そこで西暦1401年から新しい建物の工事が始まっている。やがて完成したのがセビリアの大聖堂なんだけど、下の画像はヒラルダの塔の上から見下ろした大聖堂の屋根なんだ。
ヒラルダの塔の高さは105メートルもあるんだそうな。そんなヒラルダの塔の中の螺旋状のスロープを頑張って歩けば、高さ70メートルまで登ることが出来る。そこから古都セビリアの眺めを楽しむことが出来るわけだ。
ヒラルダの塔からセビリアの街を眺めた下の画像もヒラルダの塔から眺めたセビリアの街の様子なんだけど、画像の中の左の方に見えている斜めに立つ白い柱は、グアダルキビル川にかかるアラミロ橋のもの。西暦1992年にコロンブスの新大陸発見から500年を記念して開催されたセビリア万博の際に架けられた橋なんだそうな。(さっき見たスペイン広場は西暦1929年の万博の際のもの。)
アラミロ橋が架かるグアダルキビル川を遡り、大航海時代には船がセビリアまで遡って来ていた。当時の新大陸とスペインとの間を行き交う船は、必ずセビリアに来ることが義務付けられていたんだそうな。
ヒラルダの塔から見下ろしたナランハの庭(オレンジの庭)そして下の画像は、ヒラルダの塔から見下ろしたナランハの庭(オレンジの庭)なんだ。このページの冒頭にある画像のヒラルダの塔もナランハの庭を歩きながら撮影したもの。
大聖堂にこんな庭があるのは風変わりなんだけど、このセビリアの大聖堂は元々はイスラム教徒のモスクの建物を建て直したものだから、その配置を残しているというわけだね。では、次のページではセビリアの大聖堂(世界遺産にもなっている)を御案内するかな。
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