春のスペイン 1999年4月


6. 闘牛-1. 入場。

5時にロビーに集合。オプショナル・ツアーで生まれて初めての闘牛を見に行く。天気は快晴。気温は32度と高いが、乾燥しているためか不快感はない。

バスの中では、現地ガイドのM氏が闘牛についての説明をしてくれる。

闘牛の基礎知識

現在の形の闘牛が生まれたのは18世紀のこと。スペイン南部のアンダルシア地方にあるロンダという場所が発祥の地 である。

闘牛に登場するのは、すべて4歳の雄牛。

闘牛で殺された牛の肉を売る店もあるが、固くて美味いものではない。

如何に牛を美しく殺すか。それが闘牛士の技である。見事にしとめた場合には、主催者が闘牛士に牛の耳の片方を与えるらしい。完璧にしとめた場合には、両方の耳が与えられる。

もちろん、牛の耳が宝石になるわけではない。しかし、名誉の象徴である牛の耳を与えられた闘牛士には、次から次へと仕事の話が来る。

一晩に6頭の牛が登場する。注意すべきは、牛が闘牛場の中にいる間は、席を立つことができない。つまり、トイレに行くことができるのは、牛が倒された後、次の牛が登場するまでの間である。

闘牛場

用意されたチケットを片手に闘牛場の中に入る。スペイン風の赤レンガの教会を野球場の形に作ったような建物だ。

闘牛場の中の通路には、座布団を貸してくれるおじさんがいる。その座布団を片手に指定された座席に腰を下ろす。

私たちの席はソンブラ(日陰)。スペインの闘牛は春から秋まで行われるが、陽射しの強いスペインでは、ソル(日なた)の席よりもソンブラの席が高いらしい。




闘牛士入場

闘牛士入場 やがて、闘牛士の一団が登場(右の画像)。

場内を一周し、挨拶をして持ち場につく。

一晩に登場する牛は6頭なのに対して、闘牛士たちは3グループが登場する。ひとつのグループが、一晩に2頭の牛と戦うらしい。

ちなみに、長い歴史を持つ闘牛なんだけど、スペインにおける最初のプロの闘牛士は、フランシスコ・ロメロなる人物(西暦1726年にプロとなった)なんだそうな。それまでは金銭ではなく、名誉だけを報酬に牛と戦っていたんだね。

ファンファーレ

やがてファンアーレがなりわたる。いよいよ戦いが始まる。姿を見せた1頭の牛。最初に牛に対するのは、闘牛士の見習だろうか。

そして、主役の闘牛士マタドールが登場する。カパと呼ばれる赤い布を手に、牛をあしらうマタドール。しかし、まだ仕留めるタイミングではない。マタドールは、牛の動きの良さや癖を見抜こうとしている。

マタドール

【参考】都市別ツアー


【参考】ホテル検索


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