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東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅
冬景色のトルコ
(1997年12月 - 1998年1月)
24. 地下宮殿 (トルコ、イスタンブール)
ブルー・モスクの向かい側に立つアヤ・ソフィアのすぐ近くにあるのが、地下宮殿だ。ブルー・モスクからは、歩いて10分というところかな。
地下宮殿(トルコ、イスタンブール)
まるで地下鉄の入口のような建物から階段を降りれば、目に入るのが右の画像の風景。
これが有名な「地下宮殿」。本当は、6世紀の中ごろにビザンティン帝国のユスティニアヌス帝によって築かれた地下貯水池なんだけどね。
この地下宮殿の天上を支える石柱は、全部で336本。石柱が林立する様子が宮殿の様に見えることから、「地下宮殿」と呼ばれるわけだ。
ところが、ここに使われている石柱は、古代ギリシャ・ローマ時代のもの。早い話が予算をケチッたわけだ。
アヤ・ソフィア大聖堂を築いたビザンティン皇帝ユスティニアヌスなんだけど、どうせ地下の貯水池だから予算をケチっても権威に傷はつかない、と考えたんだろうねえ。
地下宮殿のメデューサの首(トルコ、イスタンブール)
イスタンブールの名所地下宮殿の中でも名物になっているのが、石柱の下で土台として使われているメデューサの首(下の画像)なんだ。
暗闇の中、顔の右半分を水に浸し、緑のコケに覆われたメデューサの首は、ペルセウスに倒されてから泣き続けているように見えるね。
メデューサ(ギリシャ神話)
- アテナ女神の怒りに触れて蛇髪とされ、やがてゼウスの子ペルセウスに倒されたと言われるギリシャ神話の怪物。
- 目で人々を石にしてしまうゴルゴン姉妹の一人。
- 英雄ペルセウスは、アテナ女神の盾の力を借り、メデューサの首を切り落とした。メデューサの血からは、翼を持つ馬 ペガサスが生まれた。
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