東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

旅行記 「初秋のブルゴーニュ」 (フランス)

ディジョン、ジュヴレ・シャンベルタン、ボーヌ、ペルージュ、リヨン

01. リヨンからブルゴーニュ公国の古都ディジョン

ロンドンのヒースロー空港からフランスのリヨン

イギリスの首都ロンドン(当時はロンドンに住んでいた)のヒースロー空港からエア・フランスの飛行機に乗り込む。目指すはリヨン。そこからあちこちを周ろうというわけだ。

まず、今日はリヨンで飛行機を降り、そこで一泊。明日からは中世ブルゴーニュ公国の古都ディジョン、グラン・クリュのワインを生み出すブドウ畑に囲まれたジュヴレ・シャンベルタンの村、コート・ドールのワインの商都ボーヌなどを見て歩く。

フランス略図

更に、そこからブルゴーニュを出て、リヨン近くにある中世の街ペルージュに行き、最後に食の都リヨンに戻ってくるという予定になっている。ワイン、料理、そして歴史たっぷりの旅になるはず。

ちなみに、この旅のアイデアが浮かんだのが 3ヶ月前のこと。資料を集めて研究し、飛行機とホテルとレストランを予約したのが 2ヶ月前。ついでに、クレジット・カードの限度額を倍増するようにとカード会社にも交渉した。そして先月はフランス国内を移動する鉄道の予約もしている。

そして出発当日の今日、ヒースロー空港に到着して、いつものようにパブで朝からビールを飲みながら、大好きなイングリッシュ・ブレックファストを食べ終わったところだ。フランスのワインも料理も大好きだけど、パブとイングッリッシュ・ブレックファストはフランスには無いからね。

リヨンのホテルに到着

フランスのリヨン空港に着陸し、入国手続きを済ませたのが12時。すぐにタクシー乗り場に向かう。予想とおりタクシーの運転手さんは英語が話せない。私のホテルの名前の発音も全く通じないのも想定どおり。予め用意しておいたメモを見せ、ようやくリヨン市内のホテルに向かって出発だ。

上にも書いたけど、今回の旅の準備は3ヶ月前から始まっている。ついでながら、CD付のフランス語の教科書も買った。が、ろくろく勉強もしなかった。予想通りだったけどね。というわけで、私は全くフランス語を話せない。なんとかなるやろけどね。

フランスの食の都リヨンのホテル「ラ・トゥール・ロセ」の赤い塔をレストランから見上げた

空港からリヨン市内までは 10kmほどだったかな。枯れはてたヒマワリの畑が広がっていた。7月か8月に来れば、満開のヒマワリの花を見ることができたかもしれないね。やがてリヨン市内のホテル「ラ・トゥール・ロセ(赤い塔)」に到着。上の画像のように文字通りに赤い塔(17世紀のものらしい)のあるホテルだった。

さすがに13時前ということもあって部屋の用意が出来ていないらしい。ホテルのラウンジでコーヒーを飲んで休憩。やがて部屋に案内された。レンガ色のカーテン、壁紙、ベッドカバー、家具で統一されている。まずまずの広さ。バスの設備も近代的でよろしい。

食の都リヨンでランチに満足、でもディナーは ・・・

ホテルの部屋に荷物を置き、リヨンの街へ出た。サン・ジャン大聖堂(旅の後半でじっくりと見る予定)の近くの横丁のブラッサリーに入る。さて、いよいよ食の都リヨンでランチだ。何を食べようかな。

選んだのは、オニオン・スープのグラタン、ソーセージの煮込み、チーズのオムレツ、そしてボジョレーのハウス・ワイン。今夜はミシュラン一つ星のレストランに予約がある。昼は小手調べに気軽にいこうというわけだ。

実を言えば、私はオニオン・スープを馬鹿にしていた。しょせんはタマネギの出し汁やんか。ところが、これが美味かった。決して上品な美味さとは言わないけど、和食で言えば丼ものの美味さに近いかも。脂身たっぷりのソーセージの煮物もチーズのオムレツもボジョレーの気軽なハウス・ワインもどれも美味かった。日本で言えば、横丁のおでん屋さんでとっても美味しく食べたような満足感かな。

そして夜になった。ホテルの部屋でディナー・ジャケットに着替える。そして向かった先はホテルのレストラン。このリヨンのホテル「ラ・トゥール・ロセ」のレストラン(下の画像)はミシュラン一つ星(当時)だったりする。それもあって、初日の宿にこのホテルを選んだんだけどね。

フランスの食の都リヨンのホテル「ラ・トゥール・ロセ」のレストラン

そのレストランで選んだのは、オマール海老とトリュフから始まる3品の料理とデザートのコース。各々の料理にマッチしたワインもグラスで付くらしい。そのワインはまずまずだった。が、正直なところ料理にはがっかりだった。オマール海老づくしの料理なんだけど、そのオマール海老の鮮度に不満がある。ワインに予算を取られて食材をけちったのか。あるいは日本人をナメてんのか。

実を言えば、この旅の後半にはリヨンで2泊するんだけど、その際にもこのホテルを予約してある。が、このホテルに泊まりはしても、ここでは食事はしないよね、と家内と意見の一致を見た。昼にランチを食べたブラッサリーの方がはるかにマシだったよね。

中世ブルゴーニュ公国の古都ディジョン

そして翌朝、ホテルの朝食も取らず、コーヒーだけを飲んでホテルを出る。タクシーで向かったのはリヨン市内のペラーシュ駅。とっても大きな駅。私たちが乗る予定のディジョン行きの列車は20番ホームからの出発だった。

よし、時間はある。駅の構内のカフェでカフェオレとサンドイッチの朝食。昨日のお昼に美味しかったソーセージのサンドイッチだ。リヨンのソーセージは私の大のお気に入り。

では、そろそろ列車に乗り込むか。ところが、20番ホームに停車している電車は2両編成。私たちの座席は5号車だから、2両編成のはずがない ・・・ 。ところが、その2両編成の列車の横には、数字の 5 と書いた紙が貼ってある。これって、つまりは、5号車ってことか。

車両の中で無事に指定の座席を発見。不安が払拭されたわけじゃないが、大丈夫みたい。やがて定刻の 9時に発車。目指すはリヨンの北 170kmほどのところにある中世ブルゴーニュ公国の古都ディジョンだ。

フランスのブルゴーニュ地方の古都ディジョンの商店街 ラ・リベルテ通り

そのディジョンに到着したのは11時。まずはタクシーでホテルに向かう。さすがに部屋には入れない。が、荷物を預け、身軽になってディジョンの街を歩き始める。ちなみに、上の画像はディジョンの街の商店街 ラ・リベルテ通り。この通りにちょいとだけ用があってね。


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