東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

パリに住んだ...つもりの 9 日間

パリ + ロワール・ノルマンディ・シャルトル
(フランス) 2000年9月



15. サン・ピエール教会(カン)

1時26分発のリジュー行きのローカル列車に乗り込む。列車の中では、すぐに席を見つけることが出来た。それがオフ・シーズンの旅の良いところだ。おそらくハイ・シーズンには、バイユーの街も列車の中も、イギリス人であふれかえるに違いない。

1時45分にカン駅に到着。まずはパリに帰るための列車の時刻を確認する。

次にタクシーに乗り、ノルマンディの古都カンの旧市街へ。(料金は25フラン)

カンの街で昼食

すぐに観光を始めたいところだが、まずは腹ごしらえだ。商店街の中にある店に入り、メニューを読む。

私が食べたかったのは、ノルマンディ名物シーフードのマトロート。マトロートといえば、アルザスのウナギだ。しかし、実はフランス各地に土地の食べ物を使ったマトロートがある。それがノルマンディでは、シーフードのマトロートというわけだ。もちろん、ワインではなく土地の名物のシードルで調理してある。

しかし、残念ながらメニューの中にはお目当ての料理は見当たらず。やむなく、仔牛肉の料理を選んだ。ノルマンディには牧場も多いから、仔牛肉も美味いかもしれない。と単純に考えたのだが、...結果的にはさほどのものでもない。

但し、料理と一緒に飲んだシードル(ノルマンディ名物のリンゴのお酒)は美味かった。イギリスのコーンウオールもシードルの名産地だが、ノルマンディのシードルの方がさわやかでフルーティな印象だ。お代わりをしてしまった。




サン・ピエール教会

サン・ピエール教会 さて、お腹も満足した。観光を再開する。

まずは、目の前にあるゴシック式のサン・ピエール教会(右の画像)だ。

この教会で著名なのは、1308年に完成した鐘楼。「ノルマンディの鐘楼の王」とも称される...と資料に書いてある。

祈り 教会の中で私の目をひいたのは、彫刻や祭壇ではない。ステンド・グラスでもない。

側廊にある小さな礼拝堂で、ひたすら祈りつづけている女性(右の画像)だ。

大きくはない窓から差し込む日光が、彼女を照らしている。その姿が印象的だったのだ。彼女の祈りが天に通じている、...そう思えたのだ。

【参考】都市別ツアー


【参考】ホテル検索



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