岩山の上の鷲の巣村 エズの歴史 （コート・ダジュール、フランス）

• 紀元前18-6世紀頃、フランス南部コート・ダジュール付近には、リグリア人が住み着いていた。
  
  
• 紀元前6-4世紀、今のフランス南部プロヴァンス地方のマルセイユに定住した古代ギリシャ人が、周辺の地域で交易を行った。
  
  

• 紀元前122年、イタリアのローマから勢力を拡大してきた古代ローマ帝国がエクサン・プロヴァンス（エクス）を建設し、ガリア（今のフランス）に進出した。
  
  
• 西暦578年、エズ村がロンバルド人によって征服され、多くの住民が虐殺され、村は破壊された。
  
  
• 西暦740年、西ゴート王国を滅ぼしたイスラム教徒が更に進出し、エズ村がイスラム教徒によって征服され、住民は奴隷とされ、あるいは虐殺された。イスラム教徒は、エズ村の中に城砦を築いた。
  
  
• 西暦973年、プロヴァンス伯ギョーム1世によってイスラム教徒が駆逐された。
  
  その後、エズ村の支配者は次々と代わり、ジェノヴァのゲルフやギベリンの争奪の場となり、アンジュー家の領有に帰し、更にはプロヴァンス伯の領地となった。
  
  

• 14世紀、サヴォワ公家のアマデウス公がエズ村を買い取った。
  
  
• 西暦1543年、サヴォワ公家の宗主たるハプスブルク家の神聖ローマ帝国皇帝カール5世（スペイン王カルロス1世）の宿敵フランス王フランソワ1世の軍と海賊バルバロッサの指揮するトルコ艦隊による襲撃を受け、住民は虐殺され、村は破壊された。
  
  
• 西暦1860年、イタリア統一の為に皇帝ナポレオン3世治下のフランスの支援を必要としていたサルディニア王家（かつてのサヴォワ公家）によって、ニースと共にフランスに譲渡された。
  
  
• 西暦1861年、モナコ公国の一部となっていたエズ村が分離されてフランスに移され、他方でフランスはモナコ公国の主権を承認した。
  
  
• 西暦1887年、大地震に襲われ、エズ村は壊滅的な打撃を受けた。人々は村を去り始めた。
  
  
• 西暦1920年代、エズ村は殆ど無人の廃墟となった。

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