東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

コーンウォール と デヴォン
(イギリス、1995年8月)


10. アーサー王の生誕の地 ??
マーリンの洞窟 (コーンウォール)

マーリンの洞窟(コーンウォール)の内部 ティンタジェル城のある岩山の底部にある洞窟は、マーリンの洞窟と呼ばれている。

マーリンというのは、アーサー王伝説に登場してくる魔法使いだ。捨てられていたアーサー王を育て上げたのがマーリンなんだけど、彼が赤ん坊のアーサーを拾ったのがこの「マーリンの洞窟」だという話もある。

下の画像に写っているのは、上に書いたマーリンの洞窟の入口。洞窟の入口がある右側の岩山の上には、ティンタジェル城の第二の砦があり、画像の左側に写っている岩山の上にティンタジェル城の第一の砦がある。また、二つの岩山の間に見える小さな木の橋を渡って、第一の砦から第二の砦に渡ることが出来る。

マーリンの洞窟(コーンウォール)の入口

ティンタジェル城のページのアーサー王の人物像のところにも書いたけど、アーサー王が実在の人物かどうかはわからないんだ。だから、彼がブリテン島で王位についたのかどうかもわからない。




だけど、魔法使いマーリンに育てられたアーサーがブリテン島で王位を得るまでの話は、アーサー王物語には欠かせないものになっているよね。

王となったアーサー(あるアーサー王物語から)

  • アーサーの父でありブリテンの王であるウーゼル・ペンドラゴンが亡くなり、王国は混乱に陥った。

    しかし、亡くなる前に王は家臣達に遺言を伝えていた。アーサーは正当な権利によって王位を要求しなければならない、と。

  • アーサーを育てていた魔法使いマーリンはカンタベリーの大司教を説いて、王国の諸侯たちを都に集めさせた。

  • 王国の都では不思議な出来事が起こった。教会に大きな石が現れ、その真ん中には剣がささっていた。その剣には「石から剣を引き抜いた者は、正当な王である」と記されていた。

    多くの諸侯や騎士が試してみたが、剣を引き抜くことは出来なかった。

  • やがて、まだ年若いアーサーが都に姿を見せ、易々と剣を石から引き抜いた。

    かつての王ウーゼル・ペンドラゴンの息子であるというアーサーの出生の秘密が明らかにされ、彼は王位についた。

  • 王となったアーサーは、混乱が続いていたイングランドを鎮定し、やがて全ブリテン島を征服し、更にはヨーロッパ大陸にも勢力を伸ばす ... と、物語は続く。

【参考】ホテル検索


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