ロンドンのチェルシー・フィジック・ガーデンロンドン南西部のスローン・スクエア駅からタクシーに乗り、やってきたのがチェルシー・フィジック・ガーデン。家内がどうしても来たいと言うからねえ。正直なところ、私は面倒くさかったんだけど ・・・ 。
その園内では様々な植物が栽培されている。それを見て、私も少し興味がわいてきたんだ。しかも、緑にあふれた庭を歩くだけでも楽しい上に、ここには珍しい植物もあるからね。
チェルシー・フィジック・ガーデンに咲いていたラヴェンダーの花その中でもとってもうれしい大発見は、花を咲かせていたラヴェンダーの花。説明書きによれば、ラヴェンダーの原種だとか。
住んでいたロンドンの家の庭でラベンダーを植えて花を咲かせたこともあり、ラベンダーには執着があるんだ。フランス南部プロヴァンス地方を旅した時には、ヴァレンソールのラヴェンダーの花やセナンク修道院のラヴェンダーの花を見て益々好きになっていたこともあり。
様々な植物を栽培しているチェルシー・フィジック・ガーデンラヴェンダーの花もさることながら、このチェルシー・フィジック・ガーデンには約 5,000種の植物が栽培されているんだそうな。
そんな植物の中には、最も北にあるグレープフルーツの木とか、イギリスで最も大きな実のなるオリーヴの木などもあるらしい。
チェルシー・フィジック・ガーデンは歴史ある薬草園このチェルシー・フィジック・ガーデンは、つまりは薬草園なんだ。それも西暦1673年にロンドンの薬種商の団体が設立した薬草園らしい。ここで見習いの薬種商が薬用植物の栽培などを勉強したわけだ。この薬草園では、イギリス国内や海外にある同様の薬草園などと植物の種などを交換して、栽培する植物の種類を増やしてきたらしい。それが今では約 5,000種になっているわけだね。 西暦1712年、チェルシー・フィジック・ガーデンのある土地を手に入れたのがハンス・スローン博士だった。彼は医師として成功したんだけど、若い頃にはチェルシー・フィジック・ガーデンで薬草についての勉強もしたらしい。その後はイギリス王家などの医師となり、投資でも利益を出し、この土地を買い取ることになったわけだ。 そんなハンス・スローン博士は、チェルシー・フィジック・ガーデンがある土地について、永遠に賃料5ポンドで貸すこととしたらしい。そして今も彼の子孫が賃料5ポンドで薬草園が土地を使うことを認め続けているんだそうな。ちなみに、スローン博士の名前は、スローン・スクエアの地名にも残っている。またココアを飲むことを広めた人物でもあるらしい。 そんな歴史ある薬草園 チェルシー・フィジック・ガーデンが一般に公開されるようになったのは西暦1983年のこと。おかげで私たちもこうして薬草園を見て歩けるわけだね。 但し、このチェルシー・フィジック・ガーデンが一般に公開されるのは春から秋までなんだ。基本的には4月から10月までかな。年によって正確なスケジュールが変わるみたいだから、もし見に行くならば事前に確認しておくのが良いみたい。
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