東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

ロンドンの風景(イギリス)

フィッシュ・アンド・チップス (ロンドン)

イギリス名物 フィッシュ・アンド・チップス

イギリスは美味しいか美味しくないのか ・・・ は別として、イギリスへ来たならば、とにかく食べなきゃいけないのが、イングリッシュ・ブレックファストとフィッシュ・アンド・チップスだよね。(下の画像は、私がロンドンでよく食べたフィッシュ・アンド・チップス。)

ロンドンのフィッシュ・アンド・チップス(イギリス)

フライヤーズ・デライト(ロンドン、イギリス) ところで、上の画像にあるフィッシュ・アンド・チップスを買ったのは、右の画像にある「フライヤーズ・デライト」という店なんだ。念の為に住所も下に書いておくかな。

The Fryer's Delight
19 Theobalds Rd., Holborn WC1, London
Tel 44-(0)20-7405-4114


ロンドンに住んでいた頃に、この店のフィッシュ・アンド・チップスを良く食べたもんだ。ロンドンの金融街シティにあるオフィスで仕事をして、昼休みになると友人と一緒にタクシーに乗り込み、この店までフィッシュ・アンド・チップスを買いに来たんだ。というのも、友人も私も、この店のフィッシュ・アンド・チップスがロンドンで最も美味いと信じていたからね。今でもそう確信しているんだ。

フィッシュ・アンド・チップスの正しい食べ方

さて、次はフィッシュ・アンド・チップスの正しい食べ方について書かなきゃいけないね。フィッシュ・アンド・チップスを美味しく食べるには、この正しい食べ方に従うのがベストだと私は信じているんだ。

なお、下の正しい食べ方を書く私の頭の中には、上の店「フライヤーズ・デライト」が浮かんでいることに留意されたい。

1) まず店の人がフィッシュ・アンド・チップスを包んでくれた紙袋を、その場で開く。店のカウンターの上にあるビネガーの瓶を持ち、開いた紙袋の中に注ぎ込む。更に塩も大事だ。やはり、これも紙袋の中にふりかける。これで準備完了。おもむろに店を出よう。

2) 次にもう一つ大事なことがある。食べる場所だ。当然なんだけど、何処で食べるかによって、フィッシュ・アンド・チップスの味が違ってくる。私が好きなのは、この店「フライヤーズ・デライト」の近くにあるグレイズ・インの庭(下の画像)。グレイズ・インというのは、伝統ある法律学校なんだ。その庭のベンチに腰をおろし、買ってきたばかりのフィッシュ・アンド・チップスを食べるのが正しい。

ロンドンのグレイズ・インの庭(イギリス)

(学生はエエわな。やけど、アンタみたいな一般人が庭に入ってもエエんか ??)
知らん。が、庭の入口は開いとるし、「入っちゃダメ !!」とは書いてなかった。それに、私はこの店 The Fryer's Delight のフィッシュ・アンド・チップスを他の場所で食べたことがない。

このグレイズ・インなんだけど、とっても長い歴史のある由緒ある法律家の学校なんだそうな。かつてシェイクスピアの「間違いの喜劇」という作品がこのグレイズ・インで上演されたこともあるらしい。

正しい食べ方の実践レポート

上に書いたフィッシュ・アンド・チップスの正しい食べ方を実践してきてくれた方がいる。それが2003年9月にロンドンを旅してきたクニさん。そのクニさんのレポートが届いたんだけど、御本人の了解を得て下に掲載したから、読んでみてくれるかな。参考になると思うんだ。

クニさんの食べたフィッシュ・アンド・チップス

クニです。

昨日、ロンドンより正味6泊7日の旅を終えて無事帰国しました。夜遅くホテルに入りました。 翌朝一番で半日観光の集合場所であるハノーバースクェア横のプラザ・いぎりす屋に行くため、地下鉄 オックスフォード・サーカス駅を出たところの交差点の光景に先ず感激してしまい、その後行く先々、英国のたたずまいにもうメロメロになってしまい、本当にロンドンにいるだけで楽しい旅となりました。

そこで、ご報告です。お勧めの THE FRYER'S DELIGHT 行って食べてきました。キクさんの事前のレクチャーのお陰で、店でのやり取りもそれはもう小気味のよいことこの上もありませんでした。当時店内はアメリカの観光客と思しき人たちもいて満員状態で、注文のカウンター前も人でいっぱいでした。

そこでカウンター内のオヤジが注文を聞いてきたので、フィッシュ&チップス2つ!と言うやすぐさま、例のものを紙にくるんで手渡され、支払いもそこそこに、カウンター前の他の客を尻目におもむろに包みを開き、手を伸ばしてビネガーの瓶とソルトの瓶をひっつかみ、紙の中にビネガーをたっぷりと振りかけて、さっさと店外に・・。

それから例の公園へ。入口で呼び止められるかと思いました。なにせ通用門横の小屋に守衛さんのような人もいて・・・。それでも、そそくさと森(校庭・・公園)への小道を抜けると、キクさんが言われた光景があるではありませんか。

ちょうど昼の1時半頃で Gray's Inn の学生が食事をしたり休んだりしていてベンチが空いてなく、ちょうど入ってきた反対側の同じ通りに面したコーナー付近に空きベンチがあったので、そこで思いっきり家内と食べました。やはりあの木漏れ日の中で食べるヤツは格別ですね。

ロンドンでフィッシュ・アンド・チップスを食べたグレイズ・イン(イギリス)

元来た通用口から出る時、小道の入り口付近に小さな立て札があるのに気がつきました。それには、この公園は 12:00〜14:30までは公開してますと・・・、ただし、犬は連れて入るべからずとかetc.ありましたが、どこにもフィッシュ・アンド・チップスを持ち込み食べてはいけないなどとは書いてないので、これからは大手をふって、あそこで食べることができますね。

それからおまけに、腹ごなしに大英博物館までは歩いて15分前後ですから、ちょうどよかったですよ。大英博物館とThe Fryer's Delightそれにグレイズ・イン・ガーデンズの取り合わせは最高ですね。

ただ、これをHPに載せると全国の「ヨーロッパ三昧」訪問者に荒らされてキクさんの密かな楽しみがなくなるかもと思い、こちらに報告することにしました。キクさんの秘密の場所を教えていただき感謝しています。私には英国がどうしょうもなく合っている気がします。添付の画像はベンチから眺めた風景です。 それでは。

クニさん、レポートを有難うございます。しかも、御心遣いも有難うございます。でも、この「ヨーロッパ三昧」の愛読者の皆さんには、イギリスで美味しいフィッシュ・アンド・チップスを食べてほしいですからね。思い切って公開しちゃいました。

お店で食べるフィッシュ・アンド・チップスの形

ちょいと補足です。このページのトップにある画像のフィッシュ・アンド・チップスですが、ちょいとつぶれているよね。というのも、このフィッシュ・アンド・チップスはお店で買って、紙袋で持ち帰り、お庭のベンチで食べたから。フィッシュ・アンド・チップスが全てあんな風につぶれていると誤解されてはいけないので、つぶれていないものを下の画像でお見せしとこう。

ロンドンのリージェント・パークのカフェで食べたフィッシュ・アンド・チップス(イギリス)

上の画像はリージェント・パークの中のカフェで食べたフィッシュ・アンド・チップス。一般にお店で食べるフィッシュ・アンド・チップスはこの画像のようなものと考えてもらえばいいかも。ちなみに、パブでもフィッシュ・アンド・チップスを出してくれる店もあります。


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