1996年5月25日（土曜日）
01. 市民公園と英雄広場

ハンガリーへ

私たちを乗せた飛行機がロンドンのヒースロー空港を離陸したのが朝の8時半。

それから2時間後には、今回の旅の目的地に到着。時刻は 10時半。但し、イギリスとの時差を調整するために、時計の針を 1時間進めて現地時間は11時半。

私たちが到着したのは、東欧（中欧かな ?）の国ハンガリーの首都ブダペスト。

西にオーストリア、北にスロヴァキア・ウクライナ、東にルーマニア、南にセルビア・クロアチア・スロヴェニアとの国境を持つハンガリーは、複雑な歴史を持つ国だ。

紀元前 ... と始めたいところだが、今はお昼時。長くなるに違いない歴史の話は後にして、まずは腹ごしらえをしなきゃね。

市民公園とヴァイダフニャド城

やって来たのは、ブダペストの市民公園。大きな池のほとりには、ヴァイダフニャド城（右の画像）がある。

この城が、ちょっと変ってる。ロマネスクにゴシック、ルネサンスにバロックなどなど、色々な建築様式をゴチャゴチャと取り入れて設計されたという建物だ。

ハンガリーの歴史において存在した全ての建築様式を取り入れるというのが、その奇妙な設計の趣旨なんだってさ。ハンガリー建国千年を記念して 1896年に建てられたもの。ま、賛否両論はあるにしても、要はお祭りだからね。

関連書籍 参考になる・・・かもしれない本を探してみました。（本の題名をクリックすれば詳細が表示されます。） 『ブダペスト旅物語』 外山純子／東京書籍 『図説 ブダペスト都市物語』 早稲田みか／河出書房新社 『ハンガリー 千年王国への旅』 沖島博美／日経BP企画 『ハプスブルクとハンガリー』 H・バラージュ・エーヴァ／成文社

酒盛り

さて、今日の昼食だけど、公園の中の池のほとりの白い建物の中のレストランで食べる。と書けば、ちょっとロマンティックな様子が目に浮かぶかもしれない。ところが、その実体はと言えば、昼間っから酒盛りだ。

というのも、テーブルについているのは四人。家内と私だけではなく、I 夫妻も一緒。I 夫妻というのは、ロンドンの自宅の近くに住む友人なのだが、彼らがよく飲むんだ。

（おいおい、他人様のせいにしちゃあ、アカンのちゃうか ?!）

昼ということもあり、始めのうちはビールを飲んでいた。しかし、やがて話が盛り上がり、 ... いつの間にかワインのボトルが空いていた。