フィレンツェの駅の向かいにあるサンタ・マリア・ノヴェッラ教会フィレンツェに到着して二日目なんだけど、10時から活動開始だ。意気込みの割にはのんびりとしているね。まず向かったのは、下の画像にあるサンタ・マリア・ノヴェッラ教会。昨日の夕方にミラノからの特急列車が到着した同名の駅のすぐ向かいにあるんだ。
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フィレンツェでこの教会の建設が始まったのは西暦1246年。完成したのが西暦1360年。但し、その時点では教会の正面ファサードは完成していなかった。それが完成したのが西暦1470年のことだったそうな。
美術館のようなサンタ・マリア・ノヴェッラ教会というわけで、フィレンツェでも長い歴史を誇るサンタ・マリア・ノヴェッラ教会なんだけど、その中にあるストロッツィ家の礼拝堂の様子が下の画像なんだ。このストロッツィ家はフィレンツェの名家の一つなんだけど、一時はメディチ家と対立し、後にはメディチ家と協力した家系だったそうな。
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そんな彼らの礼拝堂に描かれたフレスコ画(上の画像に見える)は、ナルド・ディ・チオーネによる「最後の審判」。西暦1357年頃のものと言われている。ちなみに、このサンタ・マリア・ノヴェッラ教会には、ルネサンス期のフィレンツェに集まった芸術家たちの作品がいくつも残されている。フレスコ画だけを見ても、ナルド・ディ・チオーネの他に、ギルランダイオ、フィリッポ・リッピ、パオロ・ウッチェロなどの作品があるんだ。
ブルネレスキの十字架のキリスト像サンタ・マリア・ノヴェッラ教会には、その他にも様々なルネサンス期の芸術作品がある。例えば、下の画像はブルネレスキによる「十字架のキリスト像」だね。西暦1410年から1425年にかけての作品なんだそうな。この作品を見たドナテッロは、「これぞキリストだ」と感嘆したらしい。ちなみに、ブルネレスキは後にフィレンツェのドゥオモ(大聖堂)のクーポラを完成させ、建築家として名を残しているね。
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その他にも、フィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラ教会(及び隣に併設されている美術館)には、ボッティチェッリ、ブロンジーノ、ティーノ・ディ・カマイーノ、ギベルティ、ピサーノ、ヴァザーリなどの作品があるそうな。(あまりに多過ぎて見ることが出来たのは一部だったけど。)
緑の回廊サンタ・マリア・ノヴェッラ教会の美術館の中には「緑の回廊」(下の画像)もある。この回廊自体も魅力的なんだけど、その回廊を飾るパオロ・ウッチェロなどの画家たちによるフレスコ画も見逃せないよね。
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この緑の回廊を飾るフレスコ画なんだけど、今までに何度も行われてきた修復作業によって、逆に損傷が激しくなっているんだそうな。加えて、西暦1966年にはフィレンツェを流れるアルノ川(洪水でヴェッキオ橋も何度も流された)の洪水によって、フレスコ画も手ひどい損傷を受けたらしい。
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