東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

旅行記「イタリア北部の旅」

20. ヴェルナッツァで買ったシャケトラ

ラ・スペツィアからジェノヴァを経てロンドン

ラ・スペツィアのホテルで旅の8日目の朝を迎えた。ラ・スペツィア駅から列車に乗り、ジェノヴァに到着。タクシーでホテルに向かい、そこで家族と一緒にジェノヴァに住む友人と合流。昼は海辺のレストランでランチ、夜は友人の自宅でイタリアの高級牛肉で焼肉。イギリスでは狂牛病が流行していて、安心して牛肉を食べることも出来ない。久々に気楽に食べる牛肉の美味かったこと。

そしてジェノヴァのホテルで迎えた旅の9日目の朝、いよいよ旅の最終日というわけだ。荷物をまとめ、ホテルを引き払い、空港へと向かう。ジェノヴァの空港の免税店(小さな店だった・・・)で最後の買い物を済ませ、やがて飛行機に乗り、自宅のあるロンドン(当時、住んでいた)に向かった。

イタリアの土産物の記念撮影

ロンドンの自宅に帰りついたら、まずはイタリアの土産物の記念撮影だ。(これは私たちの旅の終わりのお決まりの行事になっている。)

イタリアの旅の土産物

今回の収獲は、ワイン、靴、バッグ、パスタ、チョコレート、生ハム、ブラック・オリーヴのパテ(最高に美味かった)、パルミジャーノをすりおろす道具、ワインのコルク栓、サラダのサーバー、Tシャツ、小皿などなど。そりゃスーツ・ケースも満杯になるよね。念のために書いておくけど、それら全ての土産物が私たち自身の為のものだったりする。

ヴェルナッツァで買った甘口ワイン「シャケトラ」

そんなイタリアの土産物の中でも、特筆すべきはヴェルナッツァで買ってきた甘口ワイン「シャケトラ」。旅から帰宅してしばらく経ったある日、そのシャケトラを自宅で飲んだんだ。下の画像がそのシャケトラなんだけど、ボトルの下に転がっている陶器のカモメや小舟もヴェルナッツァのお土産だったりする。

ヴェルナッツァで買ったチンクエ・テッレ特産の甘口ワイン「シャケトラ」

よく冷やしたシャケトラをグラスに注ぐ。久々の甘く爽やかな香り。口に含めば、更に強い甘さと香り。でも、後味が爽やかだね。ヴェルナッツァの港のそばのマルコーニ広場のカフェで初めて飲んだシャケトラを思い出す。一本だけじゃなくて、もっと買って帰れば良かった。後悔先に立たず。

この甘口ワインあるいはデザート・ワインのシャケトラなんだけど、ヴェルナッツァを含むチンクエ・テッレの特産のワインなんだそうな。といっても、シャケトラを作るのに適したブドウが収獲できなければ、その年はシャケトラは作られないらしい。

シャケトラの作り方なんだけど、収獲した白ブドウを2ヶ月ほど乾燥させてから濃厚となった果汁を絞り、糖度を残して発酵させるんだそうな。その結果、香り高く甘味のあるワインが出来上がるらしい。

シャケトラはブドウを乾燥させて作る点では、キプロス島のオモドス村で作られているコマンダリアと似ているかな。フランス西部ボルドーの近くのソーテルヌやハンガリーのトカイ・アスー・エッセンシアなど、ヨーロッパ各地に個性的な甘口ワインがある。辛口ワインも美味いんだけど、甘口ワインの世界も奥深いね。

イタリアで鉄道の旅

初めてのイタリアにもかかわらず、鉄道を利用してあちこちを旅して回る旅を堪能したわけだ。おかげで、その後も鉄道を利用してイタリアを回る旅に出かけることになったんだ。もちろん、失敗もあったんだけどね。そんなイタリアの鉄道の旅については、下記の旅行記を参考にしてね。


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