ナポリ湾とヴェスヴィオ火山古代ローマ帝国時代の名残りをとどめるポンペイ遺跡を歩き回った後、近くのレストランでお昼を済ませる。その後、私たちのツアー・バスが向かったのはナポリ湾の海辺。そこから眺めたヴェスヴィオ火山が下の画像だ。あの山が西暦79年に古代都市ポンペイを火山灰のタイム・カプセルに閉じ込めたんだね。
しかし、この時点で私の体調は最悪となっていた。旅の前から年度末決算に終われて連日ほぼ徹夜が続いていた。旅の前夜の睡眠時間も2時間ほど。やって来たイタリアは3月末だというのにとっても寒い。加えてヴェスヴィオ火山が雪を頂くという異常な寒さの中、ポンペイ遺跡を凍えながら歩き回った。手許に体温計が無いから定かではないけど、間違いなくかなりの発熱だよね。
ナポリのカステル・ヌオヴォ続いて、ちょいとだけ見ることができたのが、下の画像にあるカステル・ヌオヴォ(ヌオヴォ城)。「ヌオヴォ」とは「新しい」という意味の言葉らしい。
とはいえ、このカステル・ヌオヴォが築かれたのは西暦1284年のこと。その時点でノルマン人がナポリに築いた卵城があったから、それに対する新しい城ということで、カステル・ヌオヴォと呼ばれたんだそうな。
高台から眺めたナポリ湾続いて私たちのツアー・バスは斜面の道を登っていく。やがてバスを降りた私たちが高台から眺めたナポリ湾が下の画像。(ヴェスヴィオ火山よりも右手に見える風景。)
あの山々のふもとにイタリア民謡「帰れ、ソレントへ」で名高いソレントがあるんだろうね。そして山々の向こうにはアマルフィ、サレルノ、そしてパエストゥムなどなど。今回のツアーの旅では行くチャンスは無いけどね。
他にもいろいろとナポリの見所今回の旅ではナポリはちょいとだけの滞在だった。でも、ナポリには他にもいろいろと見所があるんだ。例えば、ナポリの地下に残る古代遺跡などを見て歩く地下探検。なんせナポリの起源は紀元前5世紀に古代ギリシャ人によって建設された街ネアポリスだから、長い歴史があるんだ。そしてナポリで必見なのは国立考古学博物館だね。アレクサンダー大王を描いたモザイク画などのポンペイ遺跡からの多くの出土品が展示されている。私たちが参加したこのツアーがナポリ国立考古学博物館に行かないというのは大きな間違いだよね。 更にナポリといえばピザの本場。今日のお昼にピザを食べさせないこのツアーの企画には大きな問題があるぞ。ナポリと言えば老舗のピッツェリア「ポルタルバ」がある。加えて、あのピッツァ・マルゲリータを考案したとされるピッツェリア「ブランディ」もある。 とはいえ、ツアー・バスは私たちを乗せて容赦なく発車。ローマへと向かう。体調を崩してしまった私は、バスの中の最も日当たりの良い座席で眠っていた。それでも寒気の為に何度も目が覚めてしまった。 ローマのホテルに到着したのは夕方の6時。すぐにホテルのカフェで熱いカフェ・オレを2杯飲む。それでも暖まらない。部屋に入り、熱い風呂につかり、買ってきたサンドイッチをかじってベッドにもぐりこんだよ。
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