東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

旅行記 「カンパーニャとローマ・ヴァティカン」(イタリア)

第四部 ローマ・ヴァティカン編

D01. ミシュラン一つ星のレストランと夕陽

ナポリから鉄道でローマ

イタリア南部カンパーニャ地方を周り、いよいよこの旅もフィナーレが近づいてきた。ナポリから列車に乗り込み、ローマに到着。でも、定刻よりも1時間半以上も遅れての到着だった。しかも、金曜日の夜だ。ローマの駅のタクシー乗り場には行列。なかなかタクシーにも乗れないよ。

イタリア略図、ローマとナポリ

ようやくローマ市内のホテルに到着したのが7時半。今夜のレストランの予約は7時半になっている。遅刻は間違いない。とにかくレストランに電話を入れ、到着が8時になると連絡する。もちろん私はイタリア語はできないけど、さすがにミシュラン星付きのレストランのスタッフには英語が通じるから有り難いよね。それから大慌てで着替えだ。さて出発。ホテルの前でタクシーを捕まえる。

ミシュラン星付きのレストラン「ラ・テラッツァ」で夕陽

そんなこんなでローマのレストランに到着したのが8時5分。店内のテーブルについて、ようやく落ち着いた。ナポリからローマまで乗った列車が遅れたおかげで、えらい目にあったよ。

ローマにあるミシュラン一つ星のレストラン「ラ・テラッツァ」から眺めた夕陽(イタリア)

さて、今夜のディナーのお店は、ローマにあるミシュラン一つ星のレストラン「ラ・テラッツァ(つまり、テラス)」。料理も美味いだろうと期待するけれども、加えてローマを見渡す眺めの良さがウリなんだそうな。そして、息を切らせて到着した私たちを迎えてくれたのが、上の画像にあるローマの夕陽だった。なるほど、眺めの良さを自慢する店だけのことはあるね。

リストランテ 「ラ・テラッツァ・デル・エデン」

  • Ristorante La Terrazza dell'Eden
  • Via Ludovisi, 49 - ROMA, Italy
  • Tel = 06.478121 / Fax = 06.4821584

ついでと言っちゃなんだけど、レストランの詳細を上に書いておこう。ローマ市内にあるホテル・エデンの最上階にあるレストランなんだ。ちなみに、このホテル・エデンはトム・クルーズがローマに来ると必ず泊まるとか。私たちが泊まるのは、もっとお手軽なホテルだけどね。

さすがにイタリアの首都ローマの料理は繊細だ

さて、いよいよ肝心の料理だ。料理が美味しくなければ、レストランとしては最悪だからね。私たちが前菜に選んだのは、ズッキーニの花にリコッタ・チーズを詰めてグリルし、黒オリーヴとプチ・トマトを添えたもの。

ローマにあるミシュラン一つ星のレストラン「ラ・テラッツァ」で食べたリコッタ・チーズをつめたズッキーニの花(イタリア)

そのグリルの具合がまことによろしい。焼き過ぎることもなく、かといって生でもない。まことに見事な火加減だね。今まで旅をしてきたイタリア南部カンパーニャ地方のシンプルな料理も良かったけど、さすがはイタリアの首都ローマ。料理の繊細さには感心させられたね。

料理の繊細さもお値段も、さすがはローマ

続いてはズッキーニと小エビのタリアリーニ。サンタガタのレストラン「ドン・アルフォンソ」で食べたタリアリーニよりも、麺が少し太目かな。しかも、味付けは少々エキゾティック。私としては、「ドン・アルフォンソ」のタリアリーニの方が好きかな。

ローマにあるミシュラン一つ星のレストラン「ラ・テラッツァ」で食べたズッキーニと小エビのタリアリーニ(イタリア)

家内が選んだメインは仔牛肉のグリル。私のメインはラム肉のグリル。カンパーニャ地方ではシー・フードを食べることが多かったから、ローマでは肉を食べたかったんだ。

その肉料理、仔牛肉もラム肉もなんと微妙な焼き加減。洗練されている。さすがは永遠の都ローマだね。田舎のレストランの素朴さとは好対照だ。

メインに合わせたワインは、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ。トスカナ地方の赤ワイン(キャンティの生産地域の中で産み出される高級ワイン)だね。カンパーニャ地方では地元の料理に地元のワインを合わせていたんだ。でも、ワインそのものについて言えば、やはり私はトスカナ地方のワインが好きだな。カンパーニャも悪くはないんだけどね。

食後にはデザート・ワインを飲み、デザートを食べ、エスプレッソで締めくくり。そして窓の外にはローマの夜景。その夜景を楽しむ為だろうけど、レストランの中の照明は暗くしてある。だから後半の料理の撮影はしなかった。フラッシュで店内の雰囲気を壊したくなかったからね。

そのローマの夜景なんだけど、例えばヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂などが夜の闇に浮かび上がっていたよ。ちなみに、ヴィットリオ・エマヌエーレ2世とは、西暦1861年に成立したイタリア王国の初代国王だね。(但し、このローマがイタリア王国に併合されたのは西暦1870年のこと。)

ま、明日からはローマを歩き回って観光することにしましょ。ところで、今夜のディナーのお代なんだけど、300ユーロを越えていた。料理の繊細さもさすがだけど、お値段の方もさすがにローマだ。田舎料理とは違うね。でも、大満足のディナーでした。


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