別冊:ルーマニアのワイン
ルーマニアのワインのコーナーの最後を飾るのは、トラミネールの白ワイン。 |
可能性を秘めたワイン大国 ルーマニアリースリンク、メルロー、フェテアスカ・ネアグラ、カベルネ・ソーヴィニョン、トラミネールと五種類のルーマニアのワインを飲んできたんだけど、ルーマニアのワイン生産の最大の特徴は「何でもかんでも」ということかもしれないね。というのも、ルーマニアの気候は様々なワイン用のブドウ品種の栽培に適しているからなんだ。まず、全体的にルーマニアはフランスとほぼ同じ緯度にある。他方で、東部の黒海沿岸の低地から、中央部のカルパチア山脈の丘陵地帯まで、様々な地形がある。 だから、黒海の沿岸では暑い夏を好むブドウが栽培可能だし、カルパチア山脈の南向きの丘陵地帯ではカベルネ・ソーヴィニョンのようなボルドー系のブドウの栽培が可能。更に山中に入れば、冷涼な気候を好むブドウの栽培だって出来るんだ。 まだまだ日本ではルーマニアのワインを見かけることは稀だけど、これからルーマニアの経済が安定を取り戻し、落ち着いてワインを作ることの出来る時代が来れば、安くて美味しいルーマニアのワインが日本でも気軽に飲めるようになるかもしれないね。 幻の甘口白ワイン 「コトナリ Cotnari」(ルーマニア)かつてのルーマニアは、パリのレストランで「モルドヴァの真珠」と呼ばれた甘口白ワインを生産していたらしい。それが、「コトナリ Cotnari」。残念ながら、今回のルーマニアの旅では、そのコトナリを見つけることは出来なかった。その後、ロンドンやパリでもお目にかかったことがない。いつかは幻のモルドヴァの真珠「コトナリ」を飲んでみたいねえ。
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