東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

サンクト・ペテルブルグの旅(ロシア)
1999年8月


03. ピョートル大帝と聖イサク寺院

ロシアの古都サンクト・ペテルブルク市内の旧海軍省川岸通りでバスを降りる。そこにネヴァ川に向かって立つ青銅の騎士の像がある。

青銅の騎士像 巨大な花崗岩にはめ込まれたプレートには、「エカテリーナ2世が1782年にピョートル大帝に捧げる」と書いてある ... らしい。(ロシア語だから、わかんないんだけどね。)

ピョートル大帝の乗っている馬の後ろ足は、蛇を踏みつけている。大帝と戦ったスウェーデンを象徴しているのが、その蛇だと解釈されている。

余談ながら、キリスト教世界ではどうも蛇は損な役回りを演じているね。例えば、イタリア首都ローマにあるボルゲーゼ美術館で見ることの出来るカラヴァッジョの絵「馬丁たちの聖母」でも、蛇は幼いキリストに踏みつけられているものね。いや、決して私が蛇に同情しているわけじゃないんだ。私は蛇も虫も大の苦手なんだから。




聖イサク寺院

ピョートル大帝の像の向こう側には金色のドームが見えている。聖イサク寺院のドームだ。寺院の正面に回りこんで撮った画像が下にある。

聖イサク寺院とニコライ1世像

このロシアでも最大級の寺院の建設が始まったのが1818年。工事は1858年まで続けられた。しかし、未だに完成していない。寺院の内部は多くのモザイクで飾られる ... はずだったが、その一部は絵で代用されている。(寺院の内部は撮影禁止だった。きっと未完成だからだよな。)

ちなみに、この寺院が捧げられている聖イサクは、ビザンティンの修道士なんだって。ピョートル大帝の守護聖人なんだそうな。(もう一人の人物を紹介するのを忘れていた。上の画像の聖イサク寺院の横でお尻を向けている騎馬像は、皇帝ニコライ1世。)

昼食はロシア料理

さて本日の昼食は、市内のレストラン「アカデミア」で予定されている。前菜のサラダはどうってこともなかったが、ピロシキとスープ、ビーフ・ストロガノフが美味かった。

ところで、ロシア名物のピロシキだけど、普通はレストランで食べるものじゃないらしい。一般の家庭で、あるいは道ばたの屋台で食べるものだそうだ。今日のレストランでピロシキが出てきたのは、添乗員のO氏のお手柄。

【参考】都市別ツアー


【参考】ホテル検索



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