東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

サンクト・ペテルブルクの旅(ロシア)
1999年8月


1999年8月16日
18. キリスト復活教会(ヴァスクレセーニエ教会)

今回の旅も今日が最後の一日となった。朝から家内と二人で、ロシアの古都サンクト・ペテルブルク市内を歩き回る。

運河の向こうの教会 まずは市内の目抜き通りネフスキー通りを歩き、運河にかかる橋に立つ。

橋の上から見えるのが、キリスト復活教会。カラフルなドームを持つロシアらしい教会だ。

ジプシーの親子、負傷兵、老人

教会に向かう運河沿いの道には、何組かのジプシーの親子がいる。私たちが通り過ぎようとすると、近寄ってきて小銭を求める。しかし、短く「ノー」と言えば彼らは諦めていく。(イタリアのジプシーだったら、そんなに簡単には引き下がらないだろうな。関心のある方はミラノジプシーに襲われた事件のページを参照。)

次に近づいてきたのは、スケボーの上に腰を下ろした30代半ばの男。足が無い ... 。それでも器用にスケボーで近づいてくる。戦場で足を失ったのだろうか。年齢を考えるとアフガニスタンで戦った兵士かもしれない。

老人達は近寄ってくることは無い。道端に立ち、ただ手のひらを出して小銭を求める。年金生活者だろうか。物価上昇に年金の至急が追いつかないのだろうか。老人は私たちを見ても話し掛けてくることはない。それでも、彼らの目は私たちを追っている。




キリスト復活教会(ヴァスクレセーニエ教会)

やがて、キリスト復活教会にたどり着いた。カラフルなドームには、明るい太陽を求める北の人々の憧れがこめられているのだろうか。それ故にロシア的なのかもしれない。

血の復活教会

この教会には、「血の上の救世主」教会という別名もある。1881年3月1日、ロシア皇帝アレクサンドル2世に爆弾が投げつけられ、彼は命を失った

その2年後の1883年、事件の現場で教会の建設が始まった。それが、このキリスト復活教会である。つまり、この教会は皇帝が血を流した現場に築かれた。故に「血の上の救世主」教会という別名が生まれたわけだ。

【参考】都市別ツアー


【参考】ホテル検索



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