1999年4月2日(金) 1. トレドへ向かう。午後1時過ぎにマドリッドの空港に到着。5年ぶりのマドリッドだ。すぐに空港で待機していたバスに乗り込み、トレドに向かう。今回はツアー 今回の旅は、ロンドンにある日系の旅行社 (Mトラベル) のツアー。3泊4日でトレド・マドリッド・セゴビアを回る。基本的にはスケジュールに従ってついて回れば、短い期間でも一定の水準の旅を楽しめるところがツアーの長所だ。特にMトラベルのツアーの水準は高い。だからこそ長いお付き合いになっているわけだ。 しかも、今日からヨーロッパはイースターの祝日。場所によっては閉まっているところもある。逆に多くの観光客が押し寄せて、大混乱となっている場所もある。そんな状況を踏まえてスケジュールをたててくれるのも、ツアーの有り難いところだ。 更に、4月というのは私の仕事のもっとも忙しい時期でもある。とてもじゃないが自分で旅の計画を練る余裕はない。かといってせっかくのイースターの4連休に旅行に出ないのも悔しい。というわけで気楽なツアーに参加するわけだ。 アランフェスの宮殿 話をスペインに戻そう。 2時前にマドリッドを出発したバスは、2時半にアランフェスの宮殿(右の画像)に到着。 16世紀の後半にフェリペ2世の命により築かれた建物...なんだってさ。(フェリペ2世はハプスブルク家の皇帝カール5世の息子だよね。) アランフェスといえば、「アランフェスの祈り」という曲があったけど、この宮殿が舞台なのだろうか。 カフェ・コン・レチェ・ポル・ファヴォール 宮殿の前の広い庭園を散歩した後は、しばしの自由行動となる。家内と私は近くのカフェで休憩。 「カフェ・コン・レチェ・ポル・ファヴォール」(カフェ・オ・レを2杯ください)。何度目かのスペインであるからして、私たちも慣れたものだ。 しかし、バーテンさんが金額をスペイン語で言うのは、まったく理解できない。結局は持参のメモ帳に金額を書いてもらった。 (どこが「慣れたもん」なんだかねえ ... )
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アル・カンタラ門(トレド) 4時にはスペインの古都トレドの街の東を固めるアル・カンタラ門(右の画像)の横を通過。 流れているのはタホ川。トレドの東・南・西の守りとなってきた川だ。ちなみに街の北側は城壁によって固められている。トレドの旧市街は要害の地にあるというわけだ。 ちなみに古都トレドといえば、かつて西ゴート王国の首都だった。西暦507年にフランク王国・ブルグント王国の連合軍に敗れた西ゴート王国は都をトレドに移したんだ。 その後、北アフリカから攻め込んできたイスラム教徒がトレドを支配している。やがてアストゥリアス王国などを中心として始まったキリスト教徒によるレコンキスタ(国土回復運動)が進み、西暦1085年にはカスティリア王アルフォンソ6世が古都トレドをイスラム教徒から奪還している。 パラドールでサングリア やがてトレドの街を見下ろす丘の上にたつパラドールに到着。パラドールとは、スペイン国営の宿泊施設だ。各地に散らばる城や宮廷を改装して、観光客のために提供している。 案内された部屋に落ち着き、まずはルーム・サーヴィスを注文する。もちろん、本場スペインのサングリアとつまみにはオリーブ(右の画像)。そして、窓から見えるのは、 ... 。
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