東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

冬景色のトルコ
(1997年12月 - 1998年1月)


17. カイマクルの地下都市 (トルコ、カッパドキア)

カイマクルの街で見かけたミナレットと青空(トルコ、小アジア、カッパドキア) 次の目的地に到着したのは、1時半。バスを降りると、新鮮な空気が気持ち良いね。久々の青空だもんね。

その青空と遠くに見えるモスクのミナレット(尖塔)と雪のコントラストがきれいなんだ。

ところが、今から見て歩くのは地下都市。こんな良い天気なのに地下に潜るのもどうかと思うけど、この地下都市を見逃すわけにはいかないから。

カイマクルの地下都市(トルコ、カッパドキア)

カッパドキアには、いくつかの地下都市があるんだけど、このカイマクルの地下都市は収容人員15,000人という大規模なものなんだ。

現時点で地下8階まであることが確認されているんだけど、1964年に始まった発掘は今も続いているらしい。一般の観光客に公開されているのは、地下4階までなんだけどね。

地下都市カイマクルには、教会・集会場・学校なども設けられていた。もちろん全て岩を穿って作られているんだ。ベッド、テーブル、棚なども岩を削って作られたもの。

絵画などの遺物が出土していないから、詳しい年代はわからないらしい。一説によれば、この地下都市の歴史は紀元前1,600年頃、つまりヒッタイトの時代にまで遡るとある。

古代ローマ時代、キリスト教信仰が容認されるまでは、迫害を逃れたキリスト教徒が住みついていたらしい。
カイマクルの地下都市の通路(トルコ、小アジア、カイマクル)

カイマクルの地下都市の迷路(トルコ、小アジア、カイマクル)

腰をかがめ、それでも頭をぶつけながら、地下都市カイマクルの中を歩き回ること1時間。ところどころ腰を伸ばすことの出来る場所もあるんだけど、さすがに腰が痛くなったね。

でも、観光しやすく整備されていたのが意外だった。暗いながらもライトが灯されていたし、迷路みたいな場所には矢印が掲げられていたからね。

関連書籍

参考になる・・・かもしれない本を探してみました。(本の題名をクリックすれば詳細が表示されます。)




カイマクルの地下都市の守り(トルコ、小アジア、カッパドキア)

ところで上の画像に注目。画像の中央に大きな岩の円盤があるんだけど、あれは地下都市の扉なんだ。外敵の襲撃を受けると、岩の円盤を転がして通路を塞ぎ、敵の侵入を阻むわけだ。

こんな岩の円盤が地下都市のあちこちにあったんだけど、この地下都市に隠れ住んでいた人々は専守防衛に徹していたんだろうね。

(しかし、キミ、なんか顔が赤うないか。)
ん、ちょっと昼食の際にワインを飲みすぎましてね。

【参考】都市別ツアー


【参考】ホテル検索


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