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特別ゲスト:パディントンさんの旅行記
トルコ : ぶらぶら歩き & 食事編
(イスタンブールとブルサ) 2000年11月
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スルタンの霊廟
今回、自分なりに絶対見てやる!、と決めていたのは、「スルタンの霊廟 - TURBE」
であった。これは渋澤幸子さん著の、「ハーレムの女達」にけっこう詳しく出ている
のだが、まずツアーでは絶対に行かない所である。ちょい霊感体質としては、他の文
化圏ではセーブするのであるが、イスラム教の考え方からすると、死後、どんな死に
方をしても、恨みが残っているはずはないので、まず大丈夫であろう、という希望的
観測を元に、元気に ・・・モスクに隣接している霊廟を訪れた。やっぱり、百分は一
見に如かず、でして、先スルタンで後継者になり損ねた皇子達の小さな棺が、ひとき
わ立派で大きいスルタンの棺を取り囲んで、10-20ある-。もう、赤ん坊から幼
児から、少年、綺麗に抹殺ですわ。いやはや、元遊牧民族は争いの種は、事前につみ
取ってしまうんですな。一人でウヒャー、としつつ、グルグル回って見たのだが、敬
虔なトルコおじ・おば達が祈っているので、不作法な事はしてはいけぬ、と静かに見
学した。どういう訳か、暗殺されていても、大体ご家族でお入りになっていらっしゃ
るようで、変な家族主義を感じました。
宮殿・モスクを歩く
前回は、トプカプ宮殿しか見られなかったので、今回はなるべくお出かけいたしまし
た。夏の離宮=ベイレベイ宮殿(アジア側)と、ドルマバフチェ宮殿(新市街側)で
す。ウーン、せっかく皇子生んで正妃になっても、お部屋がけっこう狭いし、ベッド
も小さいんですよ-。各国軍団で、英語ガイドを質問責めに致しました。絨毯とデザ
インは、東西混ざって豪奢です。やっぱりここまでくると、スルタン位の金持ちじゃ
ないと無理なんでしょうね-。決められた所しか歩けないので、ブチブチでしたが、
やはり行った甲斐はありました。宮殿内部は素晴らしいの一言で、当時の贅沢品が世
界中から集まっていました。例えば、露西亜皇帝からの贈り物、熊の毛皮、清朝の贈
り物白磁と青磁の大壺、フランスからの贈り物のちくたく時計、バカラグラスのシャ
ンデリア、ヴェネツイアングラスの置物等々、素晴らしい。
さて、ドルマバフチェ宮殿見学時に、言語によってツアーが別れるのですが、英語ツ
アーに混じってきた、イントネーションが日本人っぽいおじさま、チラチラ私の顔を
見て考えているんだが、イマイチ日本人と確信持つまでに至らず、話しかけてこられ
ないで助かりましたが、ガイド相手に珍問奇問を連発しておりました。危うく口はさ
みかけて、やめましたが(だって通訳にされちゃうもん!)、ガイドのこめかみに青
筋立ったのが、
おじ |
「ケマル・アタチュルクは、大統領選で初代大統領に選ばれたのか?」
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「彼にはなんで、そんなに権限があったのか?」
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「彼は一体どんな人物なのか?(生立ちを説明された直後)」
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ここいらへんですな-。申し訳ないが、トルコに来るならば、これは初歩的知識。き
ちんと把握しとかんと・・・ガイドは怒った挙げ句、説明をろくにせずに、先を急ぎ
ました。<チャンチャン>
更に、スレイマニエ・モスクも行かなかった所なので、行ってきました。観光客はあ
まり来ないので、雰囲気はブルーモスクよりも、荘厳厳粛です!雰囲気を味わいた
かったら、お祈り中の方の邪魔にならぬよう、静かに見るに限りますね。
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