中世の街 ペルージュの小さな教会中世の街ペルージュで食べたランチの後に入った博物館の屋上からは、小さな教会の塔が見えていた。
博物館を出てペルージュの街を歩き、やってきたのがさっき見た小さな教会(上の画像)なんだ。
ペルージュの素朴な教会のステンド・グラスの光その小さな教会の中に入る。誰もいない。壁には素朴な聖母子像。その他には装飾らしきものは全くない。ただ小さなステンド・グラスの光が石の床に輝いていたよ。
パリ郊外にあるサン・ドニ大聖堂がフランスのゴシック様式の聖堂の先駆的な建物なんだそうな。それからパリのシテ島にあるノートルダム大聖堂やシャルトル・ブルーで名高いシャルトル大聖堂が続いた。そんなゴシック様式の聖堂では、特にバラ窓などのステンド・グラスが発達したらしい。そのステンド・グラスの極致がパリのサント・シャペルなんだろうね。
ペルージュのレストランでディナー中世の街ペルージュを歩きまわり、ちょいと疲れてホテルの部屋で休憩。ホテルのルーム・サービスにお願いして、カフェ・オレを持ってきてもらった。その際にホテルの女性スタッフに尋ねてみた。今夜はホテルのレストランでディナーを予約してあるんだけど、ディナー・ジャケットを着た方がいいかな。それともジーンズじゃまずいかな。彼女は笑ってジーンズでも大丈夫と。有り難いね。そんなわけで19時には部屋を出る。広場の菩提樹(フランス革命の際に植えられた木なんだそうな)の下を歩いて、向かいの建物に入る。レストランはホテルのレセプションのある建物の中にあるんだ。 テーブルに落ち着き、まずは薦められたアペリティフを飲む。銀のグラスに注がれた黄色い液体。ほのかにスパイシーな香り。甘口の白ワインにスパイスを入れたような ・・・ 。家内の表現によれば、龍角散を入れたワインだと。ところが、このアペリティフを飲めば、長い旅の間の連日のワインと美食に疲れた胃袋に元気が蘇ったんだ。謎の飲み物だ。 後で調べたところでは、このイポクラス、フランス各地で独特の製法で作られている中世の薬酒なんだそうな。地域によって白ワインがベースだったり、赤ワインがベースだったりするけれども、それに蜂蜜、コショウ、ショウガ、ハーブなどを入れて作るらしい。イポクラスというのは古代の医学者ヒポクラテスのことなんだそうな。なるほど、ワインも奥が深いね。 さて、アペリティフに続いて料理と一緒に飲むワインとして選んだのがリュリー。そのエチケット(ラベル)が下の画像だ。ブルゴーニュの南部、コート・シャロネイにある地区のワインなんだそうな。馴染みのない銘柄のワインなんだけど、フルーティで爽やかでいいね。
さて前菜は、鯉の燻製のサラダ。初めて食べる鯉の燻製をおそるおそる口に入れる。臭みも無く、さっぱりとして美味いね。酸味の効いたドレッシングとの相性もいい。ロンドンで食べるサーモンの燻製よりもはるかに美味いぞ。これはクセになりそうだ。(ところが、このペルージュ以外では鯉の燻製は一度もお目にかかったことが無いんだ。)
中世の街ペルージュ名物のガレット再びそして食事の後は中世の街ペルージュ名物のガレット。お昼の店でもガレットを食べてはいる。が、もう一つだった。でも、このレストランの料理の美味さから考えて、ガレットも美味いに違いないと思ったんだ。
やがて登場したのが上の画像のガレット。見た目にはチーズと具材の載っていないピザみたい。小麦粉を水で溶き、クレープのように鉄板の上に薄く延ばし、その上に砂糖をふりかけて焼いたものなんだそうな。(モン・サン・ミシェルやブルターニュでは小麦粉ではなく蕎麦粉を使うんじゃないかと思うんだけどね。)
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