東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

旅行記 「初秋のブルゴーニュ」 (フランス)

ディジョン、ジュヴレ・シャンベルタン、ボーヌ、ペルージュ、リヨン

19. 朝もやの中世の街 ペルージュ

朝もやの中世の街 ペルージュを歩いた

今朝は早く目が覚めた。すばやく身支度を済ませた私は、ゆっくりと風呂につかっている家内を残し、一人で散歩に出かけた。早朝のペルージュを歩こうというわけだ。

フランス東部にある中世の街ペルージュの広場周辺と朝もや

ペルージュの中心の広場、フランス革命の際に植えられた菩提樹の下(上の画像)で、ホテルのオーナーのチボー氏(昔の領主の子孫にあたるらしい)と出会った。こんなに朝早くどうしたんだと尋ねるチボー氏。中世の街を歩くには最高の時間だよと私。

昨夜のホテルのレストランでのディナーの際、流暢に英語を話すチボー氏とおしゃべりを楽しんだんだ。ついでに、この旅の最終日にディナーを予約してあるリヨン郊外のポール・ボキューズのレストランにコンファームの電話も入れてもらった。チボー氏はポール・ボキューズさんとお友達だって聞いたからね。

ペルージュの石造りの家並に流れる朝もや

ホテルのオーナーのチボー氏を除いて、早朝の中世の街ペルージュでは誰にも会わなかったよ。

フランス東部にある中世の街ペルージュの石造りの家並と朝もや

石造りの古い家並みと狭い石畳の道、流れるのは私の足音と朝もやだけ。かなり不気味だったけど、中世の空気を満喫するには最高の状況だったかも。

ペルージュの城門の外には現代

そんな朝もやに包まれた中世の街ペルージュの石畳を歩いていると、まるでタイム・スリップしたような感覚になるね。この感覚はこのペルージュの街に泊まればこそ味わえるものだろうな。

フランス東部にある中世の街ペルージュの城門と朝もや

やがて、小さなペルージュの街はずれの城門(上の画像)に到着。城門の外には、現代の家が見えていたよ。どうやら私はタイム・スリップはしていなかったみたい。中世の朝もやが流れているのは、このペルージュの城壁の中だけなんだね。

ホテルの部屋のリビングで朝食

早朝のペルージュの街の散策に満足し、ホテルの部屋に戻る。フロントに電話を入れて朝食を部屋に届けてもらった。せっかく中世の雰囲気のあふれる部屋に泊まっているんだし、広いリビングもあることだし、ここでゆっくりと朝食を楽しむのも良いよね。

フランス東部にある中世の街ペルージュのホテル前の朝の様子

食事を終え、再びペルージュの街を散策。既に太陽が中世の朝もやを融かした後だったけどね。おかげで鮮やかな花々も目覚めていたよ。

そこで再びホテルのオーナーのチボー氏に出会った。そこでチボー氏に尋ねてみたんだ。日本からもっともっと多くの観光客が来ることを期待しますか。彼の返事はノン。あまりに多くの観光客が来れば、この中世の街ペルージュの良さは維持できないんだろうね。それにこの街では大人数の団体客は対応できないかな。

さて、そろそろ出発するか。ホテルのフロントでチェックアウトの手続きを済ませ、呼んでもらったタクシーに乗り込んで中世の街ペルージュを出発。この旅の最後の舞台は、初日にも泊まったリヨンだ。


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