アヴィニョン近くのカーヴでワインを試飲アヴィニョンで教皇宮殿やサン・ベネゼ橋を見て、ショッピングを楽しみ、レストランで料理とワインを楽しんだら、次は街の外にあるカーヴにやって来た。このあたりで生産されるワインの試飲をしようというわけだ。
店の主人が最初に取り出したのは白ワイン。ま、お約束ではある。でも、私は既にアヴィニョンのレストランでしっかりと赤ワインを飲んでいる。できれば、いきなり赤ワインの試飲から始めたいところなんだけどね。そうはいかんかな。
試飲するワインを全て飲んでしまうやがて私のお待ちかねの赤ワインの登場だ。両手にグラスを二つも持ち、欲張りにあれこれと試飲をする。
試飲をする場合、プロならば口の中のワインを吐き出して飲まないことは、知識としては知っている。が、そこは素人の哀しさ。あるいは欲深い私の性質かもしれない。とにかく、注がれたワインは全て飲んでしまうんだ。もちろん、前半戦の白ワインも全て飲んだ。お昼にはレストランで飲んでいるんだけどね。
アヴィニョン近くのカーヴで試飲したシャトーヌフ・デュ・パープ小さなグラスに注がれたシャトーヌフ・デュ・パープ。見るからに濃厚そうな色。ワインの縁がちょいと青く見えるけど、まだ若いんだろうね。そしてグラスからあふれ出る香り。グラスを回す必要もないような。そんなワインを口に含めば、しっかりとした ・・・ これがワインの教科書に書いてある「酒肉が厚い」ということなんだろうな。もちろん、吐き出さずにしっかりと飲み込んでしまうんだけどね。 ここまでくれば一種の自慢になると思うんだけど、私はワインの試飲で一度もワインを吐き出したことは無い。全て試飲したワインは飲み込んでいるんだ。ブルゴーニュのボーヌにおいても、アルザスのリクヴィールにおいてもね。その挙句に飲み過ぎて眠くなっちゃうんだけど、素人の分際でワインを吐き出すなんて恐れ多いことはできんわな。 それはともかく、ようやくたどり着いたシャトーヌフ・ド・パープの話。アヴィニョンからローヌ川を25kmほど遡ったあたりにシャト・ヌフ・デュ・パープのブドウ畑が広がっているんだそうな。そのあたりのブドウ畑を開発し、そこに新しい城を築いたのは、14世紀のアヴィニョン捕囚時代の二人目の教皇ヨハネス22世だったそうな。 ちなみに、シャトーヌフ・デュ・パープという言葉の意味は、「教皇の新しい城」ということらしい。但し、その700年ほど昔の「新しい城」も、今では廃墟になっているらしいけどね。
アヴィニョンの周囲に広がるブドウ畑そんなこんなでアヴィニョン近くのカーヴでワインを試飲し、シャトーヌフ・デュ・パープもいくつか試飲させてもらった。でも、結局は1本も買わなかったんだ。お昼のミシュラン星付きレストランで飲んだシャトーヌフ・デュ・パープが良すぎたかもしれない。ワインも縁だから、ピンと来なければ無理に買うこともないからね。
上の画像は、アヴィニョンの周辺に広がるブドウ畑なんだ。さすがに4月ではブドウ畑の風景も寂しいね。ブルゴーニュのワインを生み出すジュヴレ・シャンベルタン村のグラン・クリュのブドウ畑を歩いた時には、まさにブドウの収穫期の初秋だったし、青空も広がって、見事に熟したブドウを眺めながら楽しく歩くことが出来たんだけどね。ブドウ畑を歩くならば、やっぱり初秋が良いかな。
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