東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

ロンドンの風景(イギリス)

マーブル・アーチ (ロンドン)

急がば回って マーブル・アーチ

マーブル・アーチ駅からの地下道(ロンドン、イギリス) ロンドン地下鉄セントラル・ラインをマーブル・アーチ駅で下車する。そのまま地上に出てしまえば、・・・実はマーブル・アーチに近づくのは難しくなってしまうんだ。

というのも、マーブル・アーチは、たくさんの車が走る道路で囲まれているから。地上からマーブル・アーチへ近づくのは難しかったりする。マーブル・アーチへ行くには、実はちょっとしたコツがあるんだ。

マーブル・アーチへ行くには、地下鉄の駅から続く地下道(右の画像)を歩くのが正しい。

少々暗くて、何も無くて、湿っぽいんだけどね。でも、案内の掲示に従って歩けば、マーブル・アーチに辿り着くことが出来るよ。(ハイド・パークへも、この地下道から行くことができる。)

白亜の大理石の門 マーブル・アーチ

地下道の階段を登り切ると、目の前には白亜の大理石の門 マーブル・アーチ。大英帝国の栄光の時代に君臨したヴィクトリア女王を記念して建てられた門(下の画像)だね。

・・・と書いていたんだけど、実は間違いだった。実はマーブル・アーチは、ヴィクトリア女王の即位の前に、それもバッキンガム宮殿に建てられたんだそうな。

ロンドンの白亜の門 マーブル・アーチ(イギリス)

ところが、イギリス国王が住むバッキンガム宮殿に建てられたこの門が狭すぎて馬車が通れない。仕方ないから今のハイド・パークの脇にある場所に移されたという話だよ。

中世からの歴史あるタイバーンの処刑場

オックスフォード・サーカスから西へ、多くの店やデパートが並ぶオックスフォード・ストリートを歩いてくれば、やがてこのマーブル・アーチのある交差点に着く。実はその交差点のあたりが、中世からの歴史あるタイバーンの処刑場だったらしい。

そのタイバーンの処刑場では、数え切れないほどの人々が処刑されたわけなんだけど、その中でも特に有名な人物がクロムウェルかな。あの清教徒革命(ピューリタン革命)で名高いオリバー・クロムウェルだね。

クロムウェルは西暦1658年に亡くなり、歴代のイングランド国王が眠るウェストミンスター寺院に埋葬された。ところが、西暦1660年の王政復古でイギリスの王となったチャールズ2世は、クロムウェルの遺体を掘り出し、今のマーブル・アーチのあたりにあったタイバーンの処刑場で処刑しちゃったんだそうな。父親のチャールズ1世を処刑したクロムウェルがとっても憎かったんだろうね。

余談ながら、このタイバーンの処刑場で最後の処刑が行われたのは、西暦1783年のことだったらしいよ。


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