東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

旅行記「エーゲ海の旅(ギリシャ)」

14. ロードスの騎士団通り(イポトン通り)

聖ヨハネ騎士団の教会

かつては聖ヨハネ騎士団の病院だったというロードスの考古学博物館を出る。そのすぐ前にあるのが、下の画像にある建物なんだ。

ロードスの街の騎士団通りあるいはイポトン通りの東端にある聖ヨハネ騎士団の教会(ギリシャ)

これはアウワ・レディ・オブ・ザ・キャッスル教会の建物。教会の名前が日本語の資料では何と書いてあるのか、色々と調べては見た。が、どの資料にも載っていなかった。強いて訳せば「お城の聖母教会」とでもなるのかもしれないけどね。

この教会は11世紀、つまりはビザンティン帝国時代に建てられたものなんだそうな。当時はギリシャ正教の教会だったろうね。そして14世紀初頭にロードス島を支配下に置いた聖ヨハネ騎士団は、この教会をローマ・カトリックの教会にしたらしい。

そして西暦1522年、オスマン・トルコ軍のロードス島侵攻により、聖ヨハネ騎士団は島の支配を奪われてしまった。その結果、この教会はイスラム教のモスクに改装されたらしい。しかし西暦1912年、ロードス島はイタリアの支配下に入った。この教会に付け加えられていたイスラム教のミナレット(尖塔)やミフラブ(聖龕)などは取り外されたんだそうな。

第二次大戦が終わり、西暦1947年にロードス島はギリシャ領となった。そして西暦1988年、この教会はイコンなどの絵画などを展示する美術館とされている。

騎士団通りあるいはイポトン通り

そんな聖ヨハネ騎士団ゆかりの教会の前から西に向かって騎士団通り(あるいはイポトン通り)が伸びている。多くの観光客が歩く人気の通り(下の画像)だね。

ロードスの街の騎士団通りあるいはイポトン通り(ギリシャ)

塩野七生さんの「ロードス島攻防記」にはこう書いてある。「病院の建物の西側を、小石を敷きつめたゆるやかな登り坂が、騎士団長の居城に向かって通っている」と。上の画像がまさにその様子なんだけど、確かに騎士団の病院(今はさっき見た考古学博物館)から西に向かう小道なんだ。

騎士たちの宿舎が並ぶ騎士団通り

かつてロードスに聖ヨハネ騎士団の本拠があった頃、この騎士団通りを多くの騎士たちが歩いていた。というのも、この通りにはいくつもの騎士たちの宿舎があったからね。ちなみに、当時の聖ヨハネ騎士団では、イタリア、フランス、イングランドなどの国別(あるいは言語別)のグループ毎に騎士たちの宿舎を持っていたらしい。

ロードスの街の騎士団通りあるいはイポトン通りに残るイタリア人騎士たちの宿舎の壁の騎士団長カッレートの紋章(ギリシャ)

ちなみに、上の画像は騎士団通りにあるイタリアの騎士たちの宿舎の壁の様子なんだけど、レリーフに描かれている紋章は騎士団の16世紀初頭の騎士団長ファブリツィオ・デル・カレットのもの。イタリア貴族出身の彼はオスマン・トルコ軍のロードス島侵攻に備えて守りの強化に力を尽くしたとされている。

ロードスのレストランでランチ

騎士団通り(イポトン通り)を歩き、騎士団長宮殿の前までやって来た。もちろん、その中に入るつもりではある。が、ちょいと待て。お腹が空いた。お昼をまだ食べていないからね。というわけで、騎士団通りの脇道で見かけたレストランに入った。

ロードスの街の騎士団通りあるいはイポトン通りの脇道のレストランでランチ(ギリシャ)

上の画像に見えるように、ロードス島の白ワインを飲みながら、ドルマデス、オリーヴ、トマトとキュウリのサラダを食べた。どれも美味かったんだけど、特に気に入ったのは上の画像には見えていないカジキ・マグロのスブラキ。良く肥えて脂の乗った切り身を串に刺し、塩コショウをして炭火で焼いてあったね。

ちなみに、エーゲ海で最初に滞在したサントリーニ島は白ワインの産地として評価されているらしいけど、このロードス島も良いワインの産地とされているそうな。赤も白もどちらも高く評価されているとか。

食事の締めくくりはコーヒーとデザート。家内はアイス・クリーム、私はヨーグルトとハチミツ。そこに赤い飲み物の入った小さなグラスが登場。店のサービスらしい。甘いんだけど、後味はさっぱり。チェリーのブランディなんだそうな。初めて飲んだけど、なかなか美味いもんだね。


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