05. 漁夫の砦 マーチャーシュ教会と同じく、王宮の丘からドナウを見下ろしているのが漁夫の砦(下の画像)。 一部のガイドブックには、「かつて漁師達がこの砦の防衛を担っていたから漁夫の砦と呼ばれる」と書いてある。 でも、本当のところは、ちょっと違うみたい。 この「砦」(実際は展望台)が築かれたのは、19世紀末から20世紀始め。いくら威勢の良い漁師達でも、中世ならばともかく、近代兵器を手にする軍隊を相手に戦争をするのはムチャというものだよねえ。 中世の頃、このあたりに魚市場があった。だから、漁夫の砦と呼ばれるようになったということみたい。