東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

ブダペストの春(ハンガリー)
1996 年 5 月


1996年5月26日(日曜日)
06. ブダペスト市内散策

ブダペストの旅の二日目が始まった。

アラニ・ヤーノシュと国立博物館

アラニ・ヤーノシュと国立博物館 今日の最初の観光スポットは国立博物館。

愛国詩人アラニ・ヤーノシュ(1817 - 1882年)の像の向こうにある建物が、国立博物館だ。(右の画像)

ハンガリー人(マジャール人)

国立博物館の中には、ハンガリー人(マジャール人)の歴史に関する展示が多い。その展示には、ハンガリー人の多くがアジア系の遺伝子を持ち、蒙古斑のある赤ん坊も少なくないとある。

ブダペスト市内を歩く人々の中には、聖イシュトバーン大聖堂で結婚式を挙げていた二人のように、黒い髪を持つ人が多いのもうなずける。もちろん、明るい色の髪を持つ人も少なくないけどね。

余談ながら、蒙古斑の話。一般のヨーロッパの人々にとって、蒙古斑は見慣れないもの。だから、私が住んでいたロンドンでは、赤ん坊の蒙古斑を見た医師が、児童虐待として警察に通報したなんて話も聞いた。ホントかどうか、わからないけどね。

ついでに、もう一つ児童虐待の話。日本人のお母さんに多いのが、子どもを車に乗せたままちょいとお買い物。これが実はイギリスでは児童虐待に該当しちゃう。実際に児童虐待として警察に逮捕された人もいるのだそうな。




世界で最も華麗なマクドナルド

国立博物館の後は、ブダペスト西駅に向かう。着工されたのが 1874年、完成が 1877年という古い駅だ。設計に当ったのはエッフェル氏。言うまでもないが、パリのエッフェル塔を設計した人物だ。

ブダペスト西駅のマクドナルド そのブダペスト西駅の中の様子が右の画像。

早い話がマクドナルド。世界で最も華麗なマクドナルドなのだそうだ。

パプリカ

色々と個性的な料理を持つハンガリーだが、なんといっても有名なのはグヤーシュ(または、グラーシュとかグーヤッシュとか)。そのグヤーシュに欠かせないのがパプリカだ。

ハンガリーを代表する香辛料であるパプリカは、早い話が唐辛子のようなもの。原産地は中央アメリカなのだが、どうやってハンガリーに伝わったのかは不明。

ブダペスト市内のあちこちにある売店の軒先には、これでもかとばかりに並べられたパプリカ(下の画像)が売られている。どれも辛そうだが、実は辛いのから辛くないものまで色々と種類があるらしい。

売店のパプリカ


ノーベル賞

パプリカは単なる香辛料ではない。実はビタミン C を豊富に含んでいるのだ。

ハンガリーが生んだ生化学者セント=ジェルジ・アルベルトは、パプリカの中にビタミン C を発見し、ノーベル生理学医学賞を受賞した。

【参考】都市別ツアー


【参考】ホテル検索


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