アラン島 (アイルランド) 1996年8月
1996年8月25日
昨日のうちに予約しておいた船に乗り、ゴールウェイを後にする。目指すは、沖合いにあるアラン島だ。
漁船に毛の生えたような小さな船の乗客の大部分は若者達。 彼らは思い思いに甲板に寝転がっている。天気も良いし、波も無いし ... 。甲板が気持ち良いよね。 しかし、寒さに弱い家内と一緒の私は、おとなしくキャビンの中のベンチに腰を降ろす。もちろん、片手にはビール。 2時間半の航海を楽しむ体勢だ。 |
ところが、海はそんな甘いものではない。船が入り江を出ると、猛烈な波に襲われた。甲板を歩いていた私は、波をかぶって濡れネズミ。甲板で寝転がっていた若者達も、キャビンの中に逃げ込んできた。 それからが家内にとっての地獄だった。ゴールウェイからアラン島までの 2時間半が無限に続くように思えたらしい。家内は極めて船に弱い。だから、我が家ではクルーズ船の旅を楽しむことも出来ず、飛行機でエーゲ海の島を巡ることになってしまう。 そんなことはともかく、問題は家内だ。船酔いに苦しみ続けている。これでは私もビールを遠慮しておくしかない。こんな状況でビールのお代わりをすると、家内に恨まれてしまいそうだ。
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