東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

ダブリンの風景(アイルランド)

09. ギネス・ビール

ダブリンでのどが乾いたらまずはギネス・ビール

ダブリンの街をあちこち歩き回ってのどが乾いたら、どこかのパブに入り、まずはギネス・ビール(下の画像)かな。だってアイルランドといえば、ギネス・ビールだよね。

ダブリンで飲むギネス・ビール(アイルランド)

黒い液体の上にきめ細かなクリームのような泡が特徴のビール。ギネスの醸造にはアイルランド産の大麦を使うらしいけど、黒い色は焦がした大麦から出ているんだそうな。そして細かい泡。その泡が落ち着くまでちょいと時間を置くことをサージングと呼ぶ。そのサージングが終えるのを待つことで、美味しいギネス・ビールを飲むことが出来るらしい。

更に言えば、アイルランドではギネス・ビールは身体にも良いと信じられているんだそうな。血液の流れを良くする、免疫力を向上させる、しかも一般のビールなどに比べてカロリーが少ない、などと言われている。(だから世界の百数十ヶ国で飲まれるようになったのかな。)

セント・ジェームズ・ゲート醸造所

ギネス・ビールが気に入ったならば、あるいはもっと詳しく知りたくなったならば、ダブリンの西郊(オコンネル通りからは 2km近く)にあるセント・ジェームズ・ゲート醸造所(下の画像)に行くのが良いかな。そこでギネス・ビールの醸造の様子などを見学することも出来るんだ。(正確には醸造所ではなく、そこに併設されているストアハウスに入ることになるんだけどね。)

ダブリン郊外にあるギネス・ビールのセント・ジェームズ・ゲート醸造所(アイルランド)

ちなみに、ギネス・ビールの生みの親とされるアーサー・ギネスは、西暦1759年にこのセント・ジェームズ・ゲート醸造所を賃借している。その賃借料は年に45ポンドだったそうな。そして契約期間は9000年だった。ということは、契約満了は西暦10759年ということになる・・・。

ギネス・ビールのサーブ体験

たいていの工場見学でそうなんだけど、ギネス・ビールの醸造所でも見学が終われば試飲が待っている。但し、その前にサーブ体験(下の画像)がある。きめが細かくクリーミーな泡が売りだけに、その注ぎ方は重要なんだろうね。はてさて、美味しく飲めるか。

ダブリン郊外にあるギネス・ビールのセント・ジェームズ・ゲート醸造所を見学したらサーブを体験(アイルランド)

ちなみに、街のアイリッシュ・パブでは、注ぎ終えたギネス・ビールの上に泡でシャムロックを描くものらしい。聖パトリック大聖堂のページで書いたけど、アイルランドの守護聖人となっている聖パトリックゆかりのシャムロックだね。

さて、注ぎ方を学んだら、いよいよ最上階のバーへ行くことになる。そこで最高に美味しいギネス・ビールを飲むことが出来るんだ。しかも、その最上階のバーは地上 46メートルの高さにある。つまり、ダブリンの眺めを楽しみながら美味しく飲めるというわけだね。

そんなこんなでギネス・ビールについて楽しく学んで美味しく飲めるセント・ジェームズ・ゲート醸造所のストアハウスなんだけど、残念ながら無料ではない。大人の一般の入場料は 18ユーロ(2014年11月現在)なんだそうな。安くはないけど、それだけの価値はあるんじゃないかな。

ダブリンの街を走るギネス・ビールのトラック

醸造所で試飲をしている間にも、ギネス・ビールのトラックはビールの入った樽を積んでダブリンの街を走りまわっている。

ダブリンの街を走るギネス・ビールのトラック(アイルランド)

のどの乾いたアイルランドの人々があちこちのパブで待っているからね。いやいや、アイルランドのみならず、ギネス・ビールは世界各地で飲まれている。イギリスの首都ロンドンパブでも、そして日本でもね。


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