ダブリンでジェイムソン旧蒸留所アイルランドの飲み物といえば最も著名なのはギネス・ビールというのは間違いのないところだね。でも、もう一つ忘れちゃいけない飲み物がある。それがアイリッシュ・ウィスキーだ。ウィスキーといえばスコットランドのスコッチが名高いけれども、いやいや、アイリッシュ・ウィスキーも歴史があり、評価も高いんだ。
そんなアイリッシュ・ウィスキーを代表するのがジェイムソン。私の大好きなウィスキーの一つなんだ。そのジェイムソンの旧蒸留所がダブリンのボウ・ストリートにあるんだけど、その中を見学するツアーがある。その見学ツアーの看板が上の画像というわけだ。
アイリッシュ・ウィスキーの成り立ちダブリンのジェイムソン旧蒸留所の見学ツアーに参加すれば、アイリッシュ・ウィスキーの昔の作り方の展示などを見ることが出来る。例えば下の画像のようなね。
そのアイリッシュ・ウィスキーなんだけど、古くからの歴史があるらしい。12世紀後半にアイルランドに上陸したイングランド王ヘンリー2世の部下が記録していたとの話もある。聖パトリック大聖堂ゆかりの聖パトリックがキリスト教と共にウィスキーの製造法をウィスキー製造の基礎となる蒸留を伝えたとの話もある。6世紀に中東から伝わった香水を作る蒸留の方法が基礎となったとの説もある。いずれにせよ、はっきりはしないんだけどね。
モルトと蒸留アイリッシュ・ウィスキーの基本は(必ずしも全てではないけど)、大麦を発芽させることから始まる。大麦は発芽の際にデンプンを分解する酵素を出すらしい。その酵素が重要なんだそうな。続いてその麦芽(モルト)を乾燥させる。アイルランドではモルトの乾燥に木材や石炭を使うんだそうな。対してスコッチ・ウィスキーは乾燥の為に泥炭を使い、それがスコッチ独特のスモーキーな香りをもたらすらしい。(好みの分かれるところだよね。私はどちらも好きだけど。)
更にモルトの糖化、麦汁の発酵が行われ、いよいよ蒸留だ。アイリッシュ・ウィスキーの多くは原則として単式蒸留器(上の画像)で3回の蒸留が行われるんだそうな。もちろん、全てではない。ちなみに、スコッチのモルト・ウィスキーの場合は蒸留は2回なんだそうな。
樽の中で眠るアイリッシュ・ウィスキー蒸留工程を経たウィスキーは、樽に詰められて眠りにつく。法律によれば、樽の中での3年以上の熟成が必要だとされている。といっても、実際にはもっと長く数年間の熟成が一般的みたいだけどね。下の画像はジェイムソン旧蒸留所の見学ツアーで見る並んだ樽の様子だね。
というわけで、アイリッシュ・ウィスキーとジェイムソンについて色々と見学したら、いよいよお楽しみの試飲の時間だ。試飲付きの見学ツアーの大人料金は14ユーロ(2014年11月時点)なんだそうな。
強盗に奪われたジェイムソン2014年11月のことらしいけれども、報道によれば、ダブリン郊外にある倉庫を男たちが襲ったらしい。彼らが奪ったのはアルコール飲料。その中には1万5千本以上ものジェイムソンが含まれていたとか。強盗に奪われたジェイムソンは何処に行ったんだろうか。
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