東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

ダブリンの風景(アイルランド)

11. パブに入ろう

パブのカウンターで注文

ギネス・ビールジェイムソンについて学んだところで、ダブリンの街角のパブに入ることにしよう。

ダブリンのパブのカウンター(アイルランド)

店内に入り、まずはカウンターへ行く。スタッフが注文を聞いてくれるから、「ア パイント・オブ・ギネス、プリーズ」と言えばよい。ちなみに、ギネスがいやならば、ラガーでも良いし、ビターでもエールでも、あるいはジェイムソンでも良いんだけどね。そのカウンターで代金を支払い、グラスを受け取る。ついでながら、イギリスの首都ロンドンでもパブは多いけど、基本的なやり取りは同じだ。

パブで飲む

カウンターで飲み物を受け取ったら、その場で立ち呑みをしてもよいし、空いているテーブルの椅子に腰掛けても良い。

ダブリンのパブで飲んでいる人々(アイルランド)

一人旅ならば周囲を眺めながら静かにグラスをかたむけるも良いし、仲間と一緒ならばおしゃべりを楽しみながら飲むも良し。でも、ひょっとすると近くで飲んでいる人が声をかけてくるかもしれないね。知らない人(地元の人かもしれないし、旅行者かもしれない)と会話をしながら飲むのも旅の楽しみだよね。

パブの外で飲むも良し

必ずしも店の中で飲むことにこだわらなくても良いんだ。例えば下の画像のように店の外で飲むも良し。

ダブリンのアビバ・スタジアムの近くのパブの前で飲んでいる人々(アイルランド)

ちなみに、上の画像はサッカーやラグビーの試合が開催されるダブリン市内のアビバ・スタジアムの近くのパブなんだけど、試合のある日はパブの前で多くの人々がグラスを傾けることになる。店内に入って注文をする為にカウンターに近づくことさえ大変だったりするけどね。

今のアイルランドのパブは店内は禁煙になっている。だから、スモーカーは外で飲むということになるわけだ。ついでながら、今のイギリスのパブも同じ。昔はイギリスのパブの店内はもうもうたる煙で真っ白になっていたんだけどね。

パブの多いテンプル・バー地区

アイルランドのどんな田舎へ行ってもパブの一つや二つはある。ましてや首都ダブリンならば、パブのない街角は無い。でも、特にパブが多いのが、下の画像にあるテンプル・バー地区なんだそうな。(テンプル・バー地区では映画や舞台も楽しめる。)

ダブリンでもパブの多いテンプル・バー地区(アイルランド)

ところで、テンプル・バー地区の「バー」なんだけど、パブが多いという意味じゃないんだそうな。ここでいう「バー」は「川岸の道」を意味するらしい。ついでに、「テンプル」とはこのあたりの土地の所有者だった一族の名。元々この土地は修道院が所有していた。でも、あの悪名高いイングランド王ヘンリー8世が修道院を解体し、やがてテンプル家がこの土地を所有するに至ったらしい。

というわけで、ヘンリー8世のおかげダブリンに今のテンプル・バー地区があると言えなくもない。ちなみに、他にもヘンリー8世のおかげと言える名所は少なくないんだ。例えばロンドンのリージェント・パークなんだけど、この土地もヘンリー8世が解体した修道院のものだった。その土地を後のイギリス王ジョージ4世が摂政の頃に公園にしたんだそうな。


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