東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

ローマ と ポンペイ (イタリア)
1997 年 3 月

08. コロッセオ(円形競技場)
(フォロ・ロマーノ、ローマ)

白いコンスタンティヌスの凱旋門は、フォロ・ロマーノの中でも目立つ存在だ。しかし、フォロ・ロマーノの最大の見所といえば、やはりコロッセオ(円形競技場)だよねえ。

コロッセオ(円形競技場)

コロッセオ外周 とにかくデカイ。直径は最大 188メートル、外周は 527メートル、収容人員 5万人というから、現代のスタジアムに匹敵する規模だ。

こんな巨大な建築物が築かれたのが西暦 70-90年頃というのだから、恐れ入ってしまう。こんな建築が可能だったのも、コンクリート技術の発達があったからだってさ。(日本じゃまだ弥生時代なんだけど ... )

コロッセオ内部 但し、残念ながらアリーナの床の部分(右の画像)が落ちてしまってる。

右の画像はアリーナの床の下の構造。ここには排水設備、剣闘士たちの控え室や猛獣の檻などがあったらしい。

コロッセオで戦った剣闘士達は、まず専門の養成所で学んだ。やがて剣闘士としてデビューする。勝てばヒーローになる。しかし、敗れた場合には、その命は民衆次第となった。

コロッセオでのショーは戦車や剣闘士たちの戦いだけではなかった。囚人やキリスト教徒をライオンなどに襲わせる残虐なショーもあった。しかし、キリスト教がローマ帝国の国教となり、ホノリウス帝の時代に残虐なショーが禁止されるに至った。

コロッセオの観覧席 右の画像は、アリーナと同様に床が落ちてしまった観覧席。ここに集まった人々は、戦車や剣闘士達の戦いに熱狂していたわけだ。

他方、民衆に見世物を提供していたのは、当時の権力者。民衆の支持を得るために娯楽を提供していたわけだ。(口当たりの良い政策ばかりの政治家には気をつけろってことだな。)

コロッセオ(円形闘技場)

旅行記「カンパーニャとローマ・ヴァティカン(イタリア)」の「第四部 ローマ・ヴァティカン編」にあるコロッセオ(円形闘技場)のページのほうが、画像も大きくて出来が良くなっています。

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