東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

ローマ と ポンペイ (イタリア)
1997 年 3 月

10. パンテオン(ローマ)

三つの噴水を持つナヴォーナ広場でくつろいだ後は、その端っこにある古代ローマを代表する建築物を見る。

パンテオン

パンテオンの円柱 それが、西暦118-128年にかけて建設されたパンテオン(右の画像)。

古代ローマ皇帝ハドリアヌスの命により再建されたものなんだって。当時の建築としては、コンクリート技術の最高峰を示しているらしいよ。

ところで、そのハドリアヌス帝。聞き覚えがあるでしょ。そう、イングランドとスコットランドの教会付近にハドリアヌスの城壁を築いた人物。

ちなみに最初のパンテオンは、西暦27年にアグリッパによって建てられた。しかし、西暦80年には火事で崩壊してしまった。

2000年前の鉄の扉 そのパンテオンの入口が右の画像。大きな鉄の扉があるけど、これも2000年前のものだというから驚かされるね。

それにしてもパンテオンの入口の混雑はヒドイ。中に入ろうとする人々の流れと外へ出ようとする人々の流れが、狭い出入り口付近でぶつかっているからねえ。まるで鳴門の渦潮みたい。

その渦潮を通過してパンテオンの中に入ると、直径43メートルのドームの上にある穴から、一条の光が外から差し込んでいる。太陽が動くにつれて光が動き、パンテオン内部の表情を変えるんだそうな。

パンテオンの中には、ラファエロやヴィットリオ・エマヌエーレ2世の墓などがある。ラファエロに関して説明はいらないだろうな。

ラファエロ

ラファエロはルネサンスの芸術家の中でも私の最も好きな人物なんだ。というわけで、説明は不要と言われても、余計なことを書いちゃうわけだ。

フィレンツェパラティナ美術館には、多くのラファエロの作品が飾られている。その中から私の好きな彼の聖母子像を三点集めたページがあるから、興味のある方はココをクリックして下さいね。

ヴィットリオ・エマヌエーレ2世というのは、元々はサルディニア王国の王だったんだけど、19世紀にイタリアが統一されて初代のイタリア王となった人物。(ミラノには、彼の像が立っている。興味のある人は、ココをクリック。)

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