東西南北 春夏秋冬
ヨーロッパの旅
ローマ と ポンペイ (イタリア)
1997 年 3 月
20. ナポリ湾
ポンペイ遺跡を見終えたら、ナポリ市内のレストランで遅い昼食。前菜はモツァレラ・チーズ、続いてシーフード・スパゲティ。ワインは「キリストの涙」を選んだ。
とにかく料理を平らげ、ワインを飲み干す。しかし、どうにも悪寒がひどい。そう言えば、ナポリ・サミットに参加した社会党の村山首相(当時)も体調を崩していたネエ。
カステル・ヌオーヴォ
ナポリ市内を出たバスの窓から見えたのは、カステル・ヌオーヴォ(新しい城)。新しい城って言っても、築かれたのは13世紀のことらしいけどさ。
右の画像に見える二つの塔の間にあるのは、大理石製の凱旋門。この地を支配していたアラゴン家の栄光を讃えるものなんだって。
だけど、私にとってこの城に見えるものは、栄光じゃなくて挫折 ... 。教皇アレクサンドロ6世の庶子として生まれ、力を持って自分の王国を築こうとして挫折したチェーザレ・ボルジア。彼が幽閉されていたのが、このカステル・ヌオーヴォだった。(チェーザレ・ボルジアに関して詳しく知りたい方は、塩野七生さんの「チェーザレ・ボルジア あるいは華麗なる冷酷」を読んで下さいね。)
ナポリ湾とヴェスヴィオ火山
バスが停車したのは、海辺の駐車場。ここからは、美しいナポリ湾の風景(下の画像)を楽しむことが出来る。遠くには、ポンペイを滅ぼしたヴェスヴィオ火山。このヴェスヴィオ火山の噴火によってポンペイは火山灰に埋もれたんだ。
乗客を乗せたバスは、ナポリ湾を見下ろす山を登り始めた。やがて、山の中腹で停車。ここからも見事な景色を楽しむことが出来る。(熱まで出てきた私には、とても景色を楽しむ余裕は無かったんだけどね。)
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旅の日程表
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