東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

旅行記 「エミリア・ロマーニャとトスカナ(イタリア)」

02. ボローニャを歩く - 柱廊(ポルティコ)と斜塔(アシネッリの塔)

ボローニャの公園の脇道で危ない雰囲気

ボローニャの駅前にあるガッリエラ門のただならぬ雰囲気を逃げ出し、やって来たのはモンタニョーラ公園。公園の中には無数の露店が出ている。そこで買い物をしようという人々で大混雑だ。

そんな人混みを避けようとした私たちは、公園の外側の脇道を歩き始めた。ところが、その脇道にたむろしているのは、どうにも危ない雰囲気の人たちだった。

なんとなく危険を感じた私たちは、ドキドキしている心臓を抑え、顔には平静さを装いつつ公園を抜け出し、表通りへと向かった。前のページでも書いたけど、楽しくあるべき旅は安全第一だよね。

ボローニャ名物の柱廊(ポルティコ)

更に南に向かって歩く。ボローニャの通りに多いのが、下の画像にあるポルティコ。ボローニャ名物ともされるポルティコは、ガイド・ブックでは「柱廊」と訳されているね。(ついでながら、下の画像で私が着ているのは、スペインのヴァレンシアの火祭りを描いた Tシャツなんだ。余計な話だけど。)

ボローニャ名物の柱廊 ポルティコ(イタリア)

このポルティコ(柱廊)は、言わば中世のアーケードってとこみたい。かつてはイタリアの他の都市にもポルティコ(柱廊)はあったんだそうな。でも、街の近代化の為に撤去されてしまった。対してボローニャではポルティコを保つことが義務付けられた。その結果、私たちはボローニャでポルティコを歩くことが出来るわけだ。

ボローニャのランド・マークであるアシネッリの塔のポルティコ

更にボローニャ市内を歩く。やがて眼にしたのが、下の画像にあるポルティコだった。ボローニャ市街に残るポルティコの総延長は 40km ほどもあるらしいから、どこでポルティコを見かけても不思議ではないわけだ。

ボローニャの斜塔(アシネッリの塔)の下部の柱廊 ポルティコ(イタリア)

でも、上の画像のポルティコが取り囲んでいるのはアシネッリの塔の基部なんだけど、それがボローニャの街のランド・マークとも言われているんだ。

ボローニャの斜塔とも呼ばれるアシネッリの塔

そのアシネッリの塔を見上げたのが下の画像。この画像ではよくわからないんだけど、この塔は実は少しばかり傾いている。というわけで、ピサの斜塔ならぬボローニャの斜塔と呼ばれたりもするんだそうな。

ボローニャの斜塔(アシネッリの塔)を見上げた(イタリア)

このアシネッリの塔が建設されたのは12世紀の前半のこととされている。建設当初の高さは 70mだった。その後の改築で、今の高さは 97mなんだそうな。中世には刑務所として使われた時期もあった。第二次世界大戦中には見張り台となっていたらしいよ。

今もボローニャに残っている中世の塔は20本ほどなんだけど、かつては100本ほどもそびえていたらしい。中世のボローニャは塔の街だったんだね。今ではイタリア中世の塔の街といえばサン・ジミニャーノが名高いけどね。


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