東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

エミリア・ロマーニャ と トスカナ (イタリア)
1999 年 6 月


56. パラティナ美術館 -1
フィリッポ・リッピとカラヴァッジョ(フィレンツェ)

前のページの下にあった画像に写っていた部屋(「プロメテウスの間」)を覚えている ?? その画像の左端に丸い額縁の絵があったんだけど ... 。

(そんなもん、フツウは覚えてヘンで !!)
え、そうかな。じゃあ、覚えていない人は、ココをクリックしてくださいな。

それが著名なルネサンス期の名画なんだよね。そんな作品が無造作に展示してあるところが、このパラティナ美術館の良いところ。もちろん、ウフィツィ美術館と比べての話なんだけど ... 。

フィリッポ・リッピ 「聖母子と聖アンナの生涯の物語」

フィリッポ・リッピ「聖母子と聖アンナの生涯の物語」 上に書いたプロメテウスの間に飾られていた名画というのは、フィリッポ・リッピの「聖母子と聖アンナの生涯の物語」という作品(右の画像)。

この絵が描かれたのは、1450年ころと推定されている。但し、この絵がこのピッティ宮殿に運び込まれたのは、18世紀のこと。

ちなみに、上の画像にある絵を描いてからおそらく 6年後のことなんだけど、画家にして修道士でもあったフィリッポ・リッピは、修道女と駆け落ちするなんて事件も起こしている。とっても興味深い人物だよねえ。

フィリッポ・リッピ

フィリッポ・リッピに関しては、ココをクリック。ウフィツィ美術館で見ることの出来る作品「聖母子と天使」(部分)の画像もあります。

カラヴァッジョ 「フラ・マルカントニオ・マルテッリの肖像」

カラヴァッジョ「フラ・マルカントニオ・マルテッリの肖像」 私の興味をひいたもう一つの作品が、カラヴァッジョの「フラ・マルカントニオ・マルテッリの肖像」(右の画像)。

この作品の作者と描かれている人物が判明したのは最近のことだと資料にはある。

服装からわかることだけど、フラ・マルカントニオ・マルテッリという人物は、ロードス島マルタ島に拠点を置いていた聖ヨハネ騎士団のメンバーと考えられている。

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