東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

旅行記 「カンパーニャとローマ・ヴァティカン」(イタリア)

第一部 ソレント・アマルフィ編

A06. パドレ・ピオ(ピオ神父)の列聖

朝のローマ、ボルゲーゼ公園を散歩

イタリアの旅の2日目、朝の5時に目が覚めた。時差ぼけだね。といっても、昨夜は早く眠ったから寝不足じゃない。むしろ、休養十分で元気な目覚めだった。

さて、日本から持参のポットでお湯を沸かし、コーヒーをいれる。イギリスの首都ロンドンなどのホテルの部屋には湯沸しポットが用意されていることが多いんだけど、イタリアのホテルではあまり見かけないね。小さな旅行用の湯沸しポットを用意しておくと便利だね。それに簡易ドリップ式のコーヒーやティー・バッグがあれば更に良いね。

ホテルのレストランで朝食を済ませる。残念ながらロンドンのホテルで食べるようなイングリッシュ・ブレックファスト(私の大好物)は無い。イタリアのコンティネンタル・ブレクファストも美味しいんだけど、ちょいと寂しい。

イタリアの首都ローマにあるボルゲーゼ公園の松林

続いて、ホテル近くにあるボルゲーゼ公園の松林(上の画像)を散歩。晴れ上がった青空が心地良いね。ついでながら、このボルゲーゼ公園の一画には、イタリア・バロックの彫刻家ベルニーニ画家カラヴァッジョなどの作品を見ることのできるボルゲーゼ美術館がある。古代ローマの王を出した時期もあるエトルリア人ゆかりの出土品を展示するヴィラ・ジュリア博物館もある。どちらも「第四部 ローマ・ヴァティカン編」で詳しく書くけどね。

ローマのホテルでテレビを観たら・・・

朝のローマの散歩を終え、ホテルの部屋に戻ってテレビをつけた。懐かしいイギリスのBBCワールドで天気予報をやっていた。イタリアは快晴。でも、気温は 34-35度まで上昇するらしい。イタリアに限らず、ヨーロッパを熱波が襲っているんだそうな。好天は有り難いけど、帽子とサン・グラスは不可欠みたいだね。

ついでだから、テレビのチャンネルを回し、イタリアの番組も観てやろう。どうせイタリア語はわからないんだけどね。

イタリアの首都ローマのホテルのテレビで観た列聖されたパドレ・ピオ(ピオ神父)

ところが、どのチャンネルを回しても、上の画像の人物が映っている。どうもパドレ・ピオ(ピオ神父)と呼ばれる人物みたいなんだけど ・・・ 申し訳ないけど私の知らない方だよね。

大混雑のヴァティカンのサン・ピエトロ大聖堂

やがてテレビの画面に映し出されたヴァティカンのサン・ピエトロ大聖堂(下の画像)を観て驚いた。とんでもなく多くの人々が押し寄せている。いったい何があったんだろうか。ローマ教皇の誕生日とか・・・。

イタリアの首都ローマのホテルのテレビで観たパドレ・ピオ(ピオ神父)の列聖の日のサン・ピエトロ大聖堂前の広場の様子

ちなみに、このサン・ピエトロ大聖堂の前のサン・ピエトロ広場を設計したのはバロックの芸術家ベルニーニなんだけど、これだけ多くの人々を広場に収容することができて、彼もご満悦かもしれないね。

パドレ・ピオ(ピオ神父)の列聖

やがておぼろげに状況がわかってきた ・・・ 気がする。つまり、このパドレ・ピオ(ピオ神父)が列聖された(聖人の列に加えられた)みたいなんだ。それを祝福する人々がヴァティカンのサン・ピエトロ大聖堂に集まっているというわけだ。

イタリアの首都ローマのホテルのテレビで観た列聖されたパドレ・ピオ(ピオ神父)関連の書籍

まずは、おめでたいことなんだろうな。でも、今日ヴァティカンを訪れてサン・ピエトロ大聖堂などを見て回ろうと考えていた人は大変だよ。おそらくは中に入れないだろうね。私たちがヴァティカンを訪れるのは一週間後の予定だから影響は受けないけど。

というわけで、他人事のように考えていたんだけど、ところがどっこい。私たちもこの直後にしっかり影響を受けて、ヒヤヒヤすることになる。詳しくは次のページに書くけどね。



ついでながら、この旅行を終えて日本に帰国した後で、パドレ・ピオ(ピオ神父)について調べてみたんだ。興味のある人は読んでみてね。

聖人パドレ・ピオ(ピオ神父)

  • 西暦1887年5月25日、イタリアで生まれた。
  • 西暦1903年、15歳のピオ少年はカプチン派の修道会に入った。
  • 西暦1910年、23歳のピオ修道士が神父となった。

  • 西暦1918年、パドレ・ピオに奇跡が起こった。キリストと同じ場所に5箇所の傷(聖痕)が現れた。その聖痕は50年間に渡り消えなかった。
  • 1968年9月23日、パドレ・ピオが亡くなった。その時、彼の身体にあった聖痕は消えてしまった。彼の葬儀には10万人もの人々が集まった。

  • 西暦1999年、教皇ヨハネ・パウロ2世は、パドレ・ピオを福者の列に加えた。
  • 西暦2002年6月16日、福者パドレ・ピオ(ピオ神父)が列聖された。(聖人の列に加えられた。)

余談ながら、上の年表に登場するローマ教皇ヨハネ・パウロ2世なんだけど、地動説を支持したガリレオを宗教裁判にかけたことについて謝罪した人物なんだそうな。また、広島や長崎を訪れ、平和と核兵器の廃絶を訴えた方でもあるらしい。


次のページは 「A07. ローマから列車でナポリ」



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